英大手銀行のBarclays、ステーブルコイン決済会社に投資

イギリスの大手銀行Barclays(バークレイズ)は、アメリカのスタートアップ企業であるUbyxへの戦略的投資を実施したと1月7日に発表した。これは同社にとってステーブルコイン関連企業への初の投資であり、伝統的金融機関が現実資産(RWA)トークン化やステーブルコインのインフラ構築に積極的に関与する動きを象徴するものだ。

Ubyxは2025年に元Citi(シティ)のTony McLaughlin(トニー・マクラフリン)氏によって設立され、デジタルマネーのためのグローバルな決済システムを提供する。同社のプラットフォームは、複数の発行体によるステーブルコインやトークン化された預金を、既存の銀行口座やフィンテック口座へシームレスに償還することを可能にする。現状、ステーブルコインは暗号資産市場内で活発に使われる一方で、従来の銀行口座や決済基盤と直接つながるケースは限定的だ。Ubyxはこの問題を解消し、ステーブルコインを法定通貨同様の決済手段へと進化させるインフラとなることを目指している。

Barclaysのデジタル資産および戦略投資部門の責任者、Ryan Hayward(ライアン・ヘイワード)氏は「トークン、ブロックチェーン、ウォレットの進化に対応するためには相互運用性が不可欠であり、規制された金融機関がスムーズに接続できるインフラを構築することが重要だ」とコメントしている。

一方、UbyxのCEOであるマクラフリン氏は「我々のミッションは、トークン化された預金や規制されたステーブルコインを含むデジタルマネーのグローバルな受け入れネットワークを構築することだ。銀行やフィンテック各社がデジタルウォレットを提供する世界が近づいている」と述べ、金融機関の参加が重要であることを強調した。

この投資は、トークン化やステーブルコインを巡る技術・規制の整備が進む中、伝統的金融機関がデジタルマネーの基盤構築に本格参入する潮流の一環と言える。Barclaysは規制の枠組み内で安全性を確保しつつ、銀行システムとブロックチェーンベースの決済インフラを橋渡しする戦略を進めている。

|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock

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