予測市場プラットフォームのKalshi(カルシ)が、連邦と州の相反する命令の板挟みになっている。
アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)は7月14日(現地時間)、ミシガン州裁判所の命令に従うためにKalshiが申請した緊急ルール変更の効力を停止し、緊急権限を行使して、未決済取引を通常の慣行どおり履行するよう同社に命じた。
CFTCは、州の命令が、大半のスポーツ関連イベント契約の取引を認める連邦法に抵触するためだと説明している。Kalshiは6月29日に州内利用者へのスポーツ賭博の提供停止を命じられており、州裁判所は住民が関与する約定済み取引の取り消しも指示していた。
同社のエンフォースメント責任者兼法務顧問であるRobert DeNault(ロバート・デノー)氏は15日、Xに「今回の決定に失望しており、カルシにとって不公平だ」と投稿した。
さらに、「ミシガン州裁判所の命令どおり、我々はすでに取引を巻き戻した。州裁判所の命令に従えば連邦の規制上の義務と矛盾することになる、不可能な立場に置かれている。選択肢はなかった」と述べている。
一方、CFTCのMichael Selig(マイケル・セリグ)委員長は「州がDCM(指定契約市場)に義務違反を強いることはできない」とし、「約定済み取引の取り消しは前例のない措置で、市場全体に連鎖的な影響を及ぼす恐れがある。委員会は、州や州裁判所が登録事業者を商品取引法違反へ追い込むことを許さない」と強調した。
CFTCによると、約定済みのデリバティブ取引に直接介入を試みた州はミシガンが初めてだという。同委員会は議会から与えられた管轄権を守るため、アリゾナやニューヨークなど9州を提訴している。
ロイターの報道によれば、今回の措置は、急成長する予測市場業界を支持する連邦規制当局と、新興企業によるスポーツ賭博の提供を阻もうとする20近い州や先住民部族との正面衝突の最新局面にあたる。
Kalshiの担当者はロイターに対し、CFTCの命令を検討し今後の対応を協議していると述べた。
|文・編集:井上 俊彦
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