ワールドカップ効果でPolymarket取引高300%増=The Block

サッカーのワールドカップ開幕を受け、予測市場プラットフォームのPolymarket(ポリマーケット)とKalshi(カルシ)で取引活動が急拡大している。

The Blockによると、ポリマーケットの「サッカー」カテゴリーは、ワールドカップ開始後10日間で20億ドル(約3200億円、1ドル=160円換算)超の取引高を記録し、直前の10日間と比べて300%増加した。

同カテゴリーの1日平均取引高も大きく伸びた。開幕前1カ月の平均は5300万ドルだったが、大会期間中はこれまでのところ約2億2000万ドルに拡大している。

背景には、4年に1度開催される世界最大級のスポーツイベントであるワールドカップの特性がある。大会期間中は複数の試合が毎日行われ、各試合が90分前後で結果の出る短期イベント市場として機能するため、予測市場にとって取引機会が連続的に生まれる。

一方、ワールドカップ効果はポリマーケットだけにとどまらない。The Blockによると、カルシの建玉(OI)は6月18日に過去最高の11億6000万ドルに達し、同プラットフォームとして初めて10億ドルを超えた。年初来では350%の増加となる。

ただし、両社の動きには違いも見られる。ポリマーケット全体の建玉はワールドカップ期間中も比較的横ばいで、CFTC(米商品先物取引委員会)規制下にあるポリマーケットの米国部門でも、建玉の伸びは限定的だった。The Blockは、注目すべき点として、ポリマーケットとカルシの建玉の乖離を挙げている。

カルシでは、取引高以上のペースで建玉が積み上がっている。これは、利用者が短期売買だけでなく、より長い期間ポジションを保有している可能性を示す。また、大口の方向性を持ったポジションが増えていることも示唆される。

The Blockは、カルシの強みとして、CFTC規制下の取引基盤と、米ドルで直接入金できる仕組みを挙げている。The Blockは、これにより、オフショアで資産を保管したくない米国の機関投資家や富裕層のドル投資家にとって、利用しやすい構造になっていると分析している。

ワールドカップは、カルシにとってその需要を大規模に顕在化させる初めてのイベントになった可能性がある。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Nattawit Khomsanit / Shutterstock.com

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