BTCマイニング難易度が10.09%低下──今年2番目の大幅調整

ビットコインのマイニング難易度が週末、10.09%低下し、2026年で2番目に大きい下方調整となった。

Galaxy Research(ギャラクシー・リサーチ)によると、難易度はブロック高95万3568で138.96兆から124.93兆へ低下した。今回の調整はビットコインネットワーク史上11番目に大きい下方調整であり、2026年では2月初旬に続く規模となる。

マイニング難易度は、マイナーがブロックを追加するために必要な計算量を示す指標だ。ビットコインでは、ブロック生成時間を平均約10分に保つため、2016ブロックごと、およそ2週間ごとに難易度が自動調整される。ハッシュレートが低下してブロック生成が遅くなれば、次回調整で難易度は引き下げられる。

今回の下方調整の背景には、6月に入ってからのビットコイン(BTC)価格の下落がある。ビットコイン価格は6月に入って約15%下落し、マイナーの収益性を圧迫した。採算が悪化したことで、一部の事業者が採算の合わないマシンを停止し、ネットワーク上のハッシュレートが低下したとみられる。その結果、直前の難易度調整期間は目標の約14日に対し、15.6日かかった。

難易度が10.09%下がると、稼働中のハッシュレート1単位あたりで得られるビットコイン量は約11%増える。これに加え、ビットコイン価格が6月初旬の安値から反発したことで、マイナーの収益指標であるスポット・ハッシュプライスは1PH/sあたり1日30ドルを再び上回った。Hashrate Indexによると、6月14日時点のスポット・ハッシュプライスは32.31ドルとなり、月初の20ドル台後半から回復した。

今回の調整は、2026年に入ってから3回目となる5%超の下方調整でもある。2月7日には11.16%、3月には7.76%の下方調整が行われていた。6月の調整は価格下落に加え、一部マイナーがAIや高性能コンピューティング(HPC)へ計算資源を振り向ける動きとも重なっている。

調整後、ネットワークはすでに正常化に向かっている。平均ブロック時間は再び10分前後に戻り、Hashrate Indexの初期予測では、次回調整は6月27日ごろに約0.8%の小幅低下となる見通しだった。これは、停止したハッシュレートの流出がいったん落ち着いた可能性を示している。

ただし、マイナーを取り巻く環境はなお厳しい。Checkonchainのモデルでは、6月13日時点のビットコイン平均生産コストは約8万4300ドルと推定されている。一方、14日時点のビットコイン価格は約6万3780ドルで、生産コストを大きく下回る。

今回の難易度低下は高効率な設備を持つマイナーには追い風となるが、コストの高い事業者にとっては依然として採算改善が課題となる。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock

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