Backpack US、元SEC委員長代行ピウォワー氏を取締役に
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暗号資産(仮想通貨)取引所Backpack US(バックパックUS)は、米証券取引委員会(SEC)の元委員で委員長代行も務めたMichael S. Piwowar(マイケル・S・ピウォワー)氏を取締役会に迎えたと発表した。米国市場での事業拡大と、規制下でのデリバティブ戦略を加速する狙いがある。

ピウォワー氏は現在、ジョージタウン大学Psaros Center for Financial Markets and Policyのエグゼクティブディレクターを務めている。過去にはMilken Instituteで財務担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めたほか、2013年から2018年までSEC委員を務めた。バラク・オバマ元大統領によってSEC委員に任命され、ドナルド・トランプ政権下ではSECの委員長代行にも指名された。

SEC在任中、ピウォワー氏はデジタル資産やICO(イニシャル・コイン・オファリング)をめぐる規制上の課題に早い段階から関与した米規制当局者の一人とされる。資本形成の進化を妨げず、同時に投資家保護を弱めない枠組みの必要性を訴えてきた。

同氏は声明で、米国のデジタル資産規制環境は新たな段階に入っており、明確なルールと有効な監督を通じて、イノベーションを既存の金融市場構造に取り込む動きが強まっていると指摘した。過去のサイクルと異なる点として、規制の明確化と持続的な市場インフラに向けた勢いが増していることを挙げた。

バックパックUSでは、3月に米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長代行であるMark Wetjen(マーク・ウェットジェン)氏を社長に任命し、4月にはNathan Smith(ネイサン・スミス)氏を最高執行責任者(COO)に起用している。さらに5月には、米国株、ETF(上場投資信託)、米国債のトークン化サービス開発に向けたDepository Trust & Clearing Corporation(DTCC)の業界ワーキンググループにも参加した。

今回の発表は、今回の発表は、CFTCがKalshiEXのビットコイン無期限先物契約「BTCPERP」を承認し、米国の規制下取引所で暗号資産無期限先物が提供される道が開かれた直後に行われた。バックパックはすでに欧州連合(EU)で規制下の無期限先物取引を提供しており、米国でも新たな規制枠組みの下で同様の商品群を展開する構えだ。

バックパックUSのウェットジェン社長は、CFTCによるビットコイン無期限先物の承認を「市場にとって決定的な瞬間」と表現した。これまで主に海外市場で提供されてきた商品が、米国の規制下取引所に向かう道筋に乗ったとし、CFTCとSECの協調的な姿勢は政策環境の変化を示していると述べた。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock

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