マーケティング支援事業を展開する上場企業のアライドアーキテクツは3日、オンチェーン金融プロジェクト「Apyx(エイペックス)」を活用した資産運用を、6月中に開始する予定だと発表した。
運用は、同社の100%子会社であるシンガポール法人Allied Verse Pte. Ltd.を通じて行う。
Apyxは、米ドル連動型トークン「apxUSD」と利回り付きトークン「apyUSD」を組み合わせたオンチェーン金融プロジェクトだ。
預け入れられた資金は、DAT(デジタル・アセット・トレジャリー)企業の優先株の購入に使われる。
Apyxは、その優先株から得られる配当を利回りの原資とする。
投資対象の例として、米Strategyの優先株「STRC」や、米Striveの優先株「SATA」などが挙げられている。
アライドアーキテクツは、Apyxを通じて利回り付きトークン「apyUSD」を保有し、ドル建ての継続的な収益獲得を目指す。Apyxは年間利回り13%を目標としている。
同社は2026年2月にApyxへの出資を公表しており、今回の自社運用は、オンチェーン金融関連銘柄を軸とする新たなポートフォリオ構築の第一弾となる。
Apyxの収益が生まれる仕組み
Apyxの運用は、「USDCを預け、その資金でDAT企業の優先株を買い、配当を受け取る」仕組みだ。
リリースによると運用の流れは4段階となる。

まず、アライドアーキテクツが米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」をApyxに預け入れ、基本トークン「apxUSD」を受け取る。
次に、Apyxがその資金で、DAT企業が発行する優先株を購入する。
その後、購入した優先株から配当が発生する。
最後に、アライドアーキテクツがapxUSDをロックすることで、利回り付きトークン「apyUSD」を受け取る。これにより、優先株の配当をもとにした収益を得られるという。
アライドアーキテクツは今年1月に自社によるデジタル資産の保有・運用および、法人・富裕層向けソリューション提供を包括する「次世代DAT構想」の策定着手を発表していた。
同社がBTCを直接保有する場合、収益は主にBTC価格の上昇に左右される。
一方、リリースによると今回のApyxを使った運用ではDAT企業の優先株から生じる配当を取り込む、BTC相場が伸び悩む局面でも、配当による継続的な収益を狙えるという。
アライドアーキテクツは、自社運用を通じてセルフカストディやDeFiプロトコルの安全性を検証し、将来的には企業向けのオンチェーン導入・運用支援サービスにも知見を活用する方針だ。

|文:平木 昌宏
|画像:リリースより



