ポイント
・続落、7.2万ドル台まで下落
・Axios停戦延長報道で一時反発
・株高・リスクオンの流れについていけず
・最終合意不透明で戻り鈍く推移
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場は続落となった。

未明に7.5万ドル(約1,195万円)を割り込むと、午後には7.2万ドル(約1,150万円)台まで値を下げ、戻りも鈍い展開が続いた。
BTCは8.3万ドル近辺で200日移動平均線に上値を抑えられると、戦闘再開懸念から週末に一時7.4万ドル台まで下落した。しかし、3月末からの上昇の半値押しや一目均衡表の雲の上限でサポートされると、和平期待が浮上。原油価格が一時90ドルを割り込む中、7.8万ドルに迫った。
しかし、和平合意は一向に聞かれず、逆にホルムズ海峡での小競り合いが始まる中、BTCはじりじりと値を下げた。一昨日、Clarity法案の年内成立を危ぶむレポートが出回り、イラン国営放送が発表した合意草案が米側から「捏造」と否定されると、7.4万ドル台に値を落とした。 昨日朝方には、イランが民間船舶に向けた4機のドローンを米軍が迎撃し、発射基地も空爆したことで緊張が高まり、7.4万ドル台前半まで下落。さらに報復としてイランがクウェートの米軍基地にミサイル攻撃を行うと、BTCは7.2万ドル台に値を落とした。
一目均衡表の雲の下限でなんとか下げ止まると、7.3万ドルを挟んで一進一退の展開が続いたが、海外時間に入り、Axiosが「60日間の停戦延長の覚書がすでに合意されており、トランプ大統領の承認を待つだけ」と報じると、原油が87ドルまで下落。S&P500やNasdaqが史上最高値を更新する中、BTCは7.3万ドル台に切り返した。
しかし、ベッセント財務長官が「良い合意内容でないと受け入れられない」とし、バンス副大統領が「詳細について協議中」とするなど最終合意には至っていない模様で、イランが米艦船にミサイルを発射するなど不透明感が強い中、BTCは戻りの鈍い展開が続いている。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は、引き続き底値を固める展開を予想する。
BTCは200日移動平均線へのトライに失敗すると、一旦は半値押しとなる7.4万ドルでサポートされたが、昨日これを割り込み、一目均衡表の雲の下限7.2万ドルでなんとか下げ止まっている。この雲の下限は週明けにかけて7.4万ドル近辺に切り上がっているが、これを下抜けると三役逆転の売りサインが点灯し、さらなる売りにつながりかねない重要なポイントに差し掛かっている。
昨日、このところのイラン側の不可解な動きは、穏健派が主導する和平プロセスに強硬派が横やりを入れている可能性があると指摘したが、今回のAxios報道によってその可能性が高まった。報道によれば、60日停戦延長、イランは30日以内に機雷を除去してホルムズ海峡を通常航行に戻し、米国は海上封鎖を解除、核協議を開始するという草案が火曜日時点で出来上がっていた模様だ。これに不満なイラン革命防衛隊(IRGC)やイスラエルが、リークや軍事行動で揺さぶりをかけている構図のようだ。ただ、まだ現場レベルでの合意に過ぎず、最終合意に至るかは予断を許さない。
市場の反応はまちまちだ。日米株は史上最高値を更新し、素直にリスクオンで反応している。原油は87ドルまで下落し、為替もドル売りで反応しているが、合意の可能性が高まったものの半信半疑といった感じか。これに対し、BTCは下げ止まったもののあまり反応できていない。 この理由の一つはETFフローの不振だ。ETF市場では資金が好調な株に集中し、BTCや金のETFが割を食っている構図となっている。
もう一つはClarity法案成立の不透明感だ。この点で若干ながら良いニュースが入った。トランプ大統領に続き、昨晩ベッセント財務長官が上院に早期の可決を促した。大統領の場合は多分に民主党の反発を受けやすいが、政権内の現実派・調整役と目されるベッセント氏がサポートに回ったことは、この問題に関して久々の明るいニュースだ。 本日17時のDeribitオプションカットに向け、7.5万ドルのストライクに引き寄せられるか、まず注目したい。
なお、この週末からCMEビットコイン先物が24時間365日営業となるため、週明けの窓開けや窓埋めがなくなることになる。一方で、週末も機関投資家の参入が容易になることから、イベント時にBTCにフローが集中する動きが高まる可能性がある。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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