現実資産(RWA)トークン化プラットフォーム大手の証券化会社Securitize(セキュリタイズ)は5月20日、2026年第1四半期(1〜3月)決算を発表し、売上高は1950万ドル(約31億2000万円)と前年同期比39%増となり、四半期ベースで過去最高を更新した。BlackRock(ブラックロック)の「BUIDL」をはじめとするトークン化ファンドからの手数料収入が業績を押し上げた。純損失790万ドル(約12億6400万円)だが、調整後EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は80万ドル(約1億2800万円)と黒字を維持した。
Securitize Fund Servicesを通じて運用受託する運用ファンドは現在約650本に達し、第1四半期中の取引高は19億ドル(約3040億円)となった。3月31日時点でトークン化された運用資産(AUM)は34億ドル(約5440億円)となったが、トークン化を含む運用受託資産(AUA)総額249億ドル(約3兆9840億円)に対しては依然として一部にとどまる。
業界環境も追い風となっている。FINRA(アメリカ金融取引業規制機構)は最近、子会社Securitize Marketsにトークン化証券のカストディおよびトークン化IPO・流通市場での引受業務を認可し、アメリカ証券取引委員会(SEC)もトークン化株式に関する「イノベーション免除枠組み」の発表を検討しているとBloombergが報じている。これらはアメリカにおけるトークン化株式やブロックチェーンベース証券の普及を後押しすると期待される。
同社は特別買収目的会社Cantor Equity Partners IIとの合併を通じて2026年中の株式公開を計画しており、合併後はナスダックに「SECZ」のティッカーで上場する予定だ。
|文・編集:井上俊彦
|画像:Securitizeのウェブサイト(キャプチャ)



