ビットコインは再び失速するのか──オンチェーン指標が示す“2022年との類似点”【エックスウィン】

● BTCは200日移動平均線(約82,400ドル)へ到達し、2022年3月の戻り高値局面と類似した構造が見え始めている。
● 未実現利益率上昇と利益確定増加により短期的な売り圧力は強まる一方、現物需給悪化は2022年ほど深刻ではない。
● CLARITY法案や現物ETFなど制度化は進行しており、市場は“単純なベア相場”ではなく再構築フェーズへ移行しつつある可能性がある。

オンチェーン指標提供会社大手のCrypto Quantによると、現在のビットコイン市場は「回復局面」と「再下落リスク」が同時に存在する極めて重要な分岐点へ入っています。特に注目されているのが、BTCがついに200日移動平均線(約82,400ドル)へ到達した点です。これは単なるテクニカルラインではなく、過去ベアマーケットでも極めて重要な“壁”として機能してきた価格帯です。

今回の構図は、2022年3月と非常によく似ています。当時もビットコインは大幅反発を見せた後、200日移動平均線へ到達。しかし、その後は再び下落トレンドへ戻りました。今回も4月安値から約37%反発した後に同ラインへ接触しており、「歴史が繰り返されるのか」が市場最大のテーマとなっています。

この添付チャート「Bitcoin:オンチェーントレーダー実現価格と含み損益率」によると、トレーダーの未実現利益率(Unrealized Profit Margin)は17.7%まで上昇しており、2025年6月以来の高水準へ到達しています。これは2022年3月の戻り高値局面と非常によく似た構造であり、市場では再び利益確定売り圧力が強まり始めている可能性が示唆されています。

実際に、5月4日には1日で14,600BTCもの利益確定が発生しました。これは2025年12月以来最大規模です。歴史的に見ると、この規模の利益実現は短期的な天井形成と重なるケースが多く、市場では「戻り売り圧力」が徐々に高まっていることが示唆されています。

また、添付チャート「Bitcoin:実質需要(30日累計)」によると、ビットコインの実質需要は依然としてマイナス圏にあるものの、4月以降は大幅な改善傾向を見せています。特に、−91,000BTC付近まで悪化していた需要縮小が、現在は−11,000BTC近辺まで回復しており、2022年ベア相場時のような急激な需給悪化は徐々に落ち着き始めている可能性があります。

さらに、今回の下落局面では、長期保有者によるパニック的な大量売却も限定的です。市場全体としては、短期筋の利益確定は進んでいるものの、構造的には“投げ売り相場”というより、“回復後の再蓄積フェーズ”に近い状態とも解釈できます。実際、70,000ドル付近には短期投資家のオンチェーン平均取得価格が存在しており、この価格帯は重要なサポートラインとして意識されています。

加えて、現在の米国ではCLARITY法案を中心とした暗号資産規制整備も進行しています。市場では短期的な価格変動ばかりが注目されていますが、中長期で見ると、「制度化」が着実に前進している点は極めて重要です。特に今回の法案議論では、暗号資産を証券・コモディティ・決済インフラとしてどう整理するのかが本格的に議論され始めており、これは機関投資家資金が本格参入する前提条件にもなります。

また、現物ETFや企業保有など、2022年には存在しなかった新たな需要基盤も現在は市場を下支えしています。つまり今回の市場は、単純なベアマーケットというより、“制度化されたビットコイン市場が初めて経験する本格調整局面”とも言えるかもしれません。

総合すると、現在のビットコイン市場は「完全な強気回帰」ではなく、“ベアマーケット回復局面の最終検証フェーズ”に近い状態です。ただし同時に、需給構造そのものは2022年当時より改善しており、制度化・ETF・企業保有という新しい市場基盤も形成されています。今後の最大の焦点は、「短期的な利益確定売り」を市場が吸収しながら、本格的な現物需要回復へ繋げられるかどうかになりそうです。

■ショート動画

(実質需要チャート解説)ビットコイン需要は本当に戻っているのか?【エックスウィン / ビットコインリサーチ】
https://youtube.com/shorts/mjgFL_J9A3Q

BTCは再暴落するのか?今市場で起きている“最終検証”【エックスウィン / ビットコインリサーチ】
https://youtube.com/shorts/jXeicPAAm4Q

(危険サイン)ビットコイン利益確定が急増/含み益率チャート【エックスウィン / ビットコインリサーチ】
https://youtube.com/shorts/jE0fczIoElA

■オンチェーン指標の見方

①オンチェーントレーダー実現価格と含み損益率:この指標は、主に1〜3か月保有している短期投資家の平均取得価格と、現在どれくらい含み益・含み損状態にあるかを可視化する指標です。含み益率が高まるほど、投資家は利益確定を行いやすくなり、市場では“戻り売り圧力”が強まりやすくなります。過去には、2022年3月や2025年高値圏でも同様の上昇が確認されていました。


②Bitcoin:実質需要(30日累計):この指標は、新規発行されるBTC量と、1年以上動いていなかったBTC供給量変化を比較することで、市場全体の“実質的な需要強弱”を測定する指標です。マイナス幅が拡大するほど需給悪化を意味し、逆にマイナス縮小は売り圧力低下や蓄積進行を示唆します。現在は依然マイナス圏ながらも改善傾向にあり、市場が徐々に安定化し始めている可能性が注目されています。

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