・イーサリアム(ETH)は月曜日、イーサリアム財団が約5,000万ドル相当のETHのステーキングを解除したことを受け、2,340ドル近辺で横ばいに推移した。
・Bitmine Immersion Technologiesは、拡大するトレジャリー戦略を通じて、現在ETHの流通供給量の4.31%超を保有している。
・BMNR株は、トム・リー氏がETH取得ペースを落とす方針を示したことを市場が受け止め、3.8%上昇した。
Bitmine、5%目標に近づくなかETH購入ペースを減速へ
Bitmine Immersion Technologies, Inc.(BMNR)の株価は、月曜朝に公表された最新のトレジャリー更新を市場が消化するなか、3.8%上昇した。Bitmineの会長であるトム・リー氏は、同社が当初、2026年後半までにETHの流通供給量の5%を保有する目標を掲げていたものの、週次の積み増しペースを引き下げることを決めたと述べた。リー氏によると、これまでの週10万ETH超の購入ペースを続けていれば、同社は早ければ2026年7月中旬にもこの目標に到達できる見通しだった。
リー氏はさらに、Bitmineが2026年に入ってからだけでも100万ETH超を取得したと説明した。そのうえで、同社の長期的なステーキング戦略は、ETH供給の大きな部分を実質的に市場の活発な流通から外しているとの見方を示した。

同社は、ETHのトレジャリー戦略を開始してから11カ月足らずで、社内で「Alchemy of 5%」と呼ぶ節目に対し、約86%の進捗まで到達している。
同社は、現在471万2,917ETHをステーキングしていると開示した。足元の1ETHあたり約2,366ドルの価格をもとにすると、ステーキング分の評価額は約111億ドルにのぼる。
また、同社のETH保有総額は521万ETHに達しており、これはETHの推定流通供給量1億2,070万ETHの4.31%超に相当する。同社は、ETHのトレジャリー戦略開始から1年以内に、社内目標である「Alchemy of 5%」の約86%まで到達したことになる。
Bitmineはさらに、年率換算のステーキング収益がすでに約3億1,900万ドルに達したと明らかにした。同社が保有する521万ETHのうち、90%超が現在ステーキングされている。同社は、バリデーター運用全体の7日間ステーキング利回りが約2.86%だったと報告している。
今回の更新は、Bitmineが今年初めにNYSE Americanからニューヨーク証券取引所へ市場変更した後に発表されたものだ。この上場市場の変更により、ETHに特化した同社のトレジャリー戦略は、機関投資家の目に触れる機会を大きく広げた。
イーサリアム財団の5,000万ドル規模のステーキング解除、短期的な市場懸念を再燃
Bitmineによる購入ペース抑制の発表を受けた逆風は、月曜日にイーサリアム財団が新たに大口のETHのステーキングを解除したことで、一部強まった。
ブロックチェーン分析プラットフォームArkhamのオンチェーンデータアラートによると、同財団はステーキング事業者Lidoを通じて、約2万1,271ETHを引き出した。現在価格では約4,900万〜5,000万ドル相当となる。

この動きは、4月下旬に実施された約1万7,000ETHのステーキング解除に続くものだ。当時、財団は2026年初めに設定した7万ETH規模のステーキング目標に近づいていたと報じられていた。
イーサリアム財団はこれまでも、助成金、エコシステム開発、運営費、長期的な研究活動の資金に充てるため、ETH保有分を定期的に売却したり、運用方針を見直したりしてきた。同組織の年間運営予算は約1億ドルと推定されている。
一部の市場参加者は、財団によるステーキング残高の縮小について、ガバナンス上の中立性に配慮した動きである可能性もあるとみている。直近のピーク時でも、財団がステーキングしていたETHは約7万ETHで、イーサリアム全体でステーキングされているETHの推定総量に占める割合は約0.18%にすぎなかった。そのため、分散性をめぐる懸念は限定的だった。
この動きは、Bitmineが供給量の5%取得目標に近づくなかで、積極的な週次ETH購入を減速する方針を示したタイミングと重なった。そのため、市場では今後、トレジャリー関連の売却がETHの値動きにより大きな短期的下押し圧力をかける可能性があるのではないかとの懸念が強まっている。
直近数週間、Bitmineは財団からの大規模なOTC購入を通じて、重要な流動性の受け皿となってきた。4月24日には1万ETHを購入しており、市場の変動が大きいなかで、ETH市場の流動性バッファー構築を支えていた。
月曜日のETH価格は、2,340ドル近辺で方向感に乏しい展開となった。



