暗号資産(仮想通貨)運用会社Bitwise(ビットワイズ)の最高投資責任者(CIO)、Matt Hougan(マット・ホーガン)氏は8月18日のブログ記事で「暗号資産投資家が今犯している3つの間違い」について述べた。
まず最初に取り上げたのが「暗号資産アプリが扱う市場の規模」についての認識だ。株式市場150兆ドル(約2京4000兆円、1ドル=160円換算)、債券市場350兆ドル(約5京6000兆円)に対して暗号資産は約2兆ドル(約320兆円)にすぎず、トークン化でUniswap(ユニスワップ)などの潜在市場は100倍に広がると指摘している。
続いて、「暗号資産ネイティブ企業の競争力」が過小評価されているとし、2023年に参入したPayPal(ペイパル)のステーブルコインのシェアが約1%にとどまる一方、Tether(テザー)とCircle(サークル)が88%以上を握る例を挙げ、ネイティブ勢の優位が続くとの見方を示した。
最も強調したのが3つ目の「将来の取引活動を10〜100倍過小評価している」という点だ。ホーガン氏は、ブロックチェーンの収益化の多くが取引件数に基づくにもかかわらず、投資家は今日の取引件数や決済件数から将来を推計していると指摘する。
米国株は現在、アメリカ東部時間の平日9時30分〜16時の週33時間しか取引されないが、トークン化されれば24時間365日、週168時間となり、取引可能時間は5倍になる。さらにAIエージェントが投資家に代わって売買を行えば、「株式の取引件数は難なく10倍になる。50倍、100倍も想像できる」と述べた。
それにより、取引を処理するブロックチェーンやアプリの収益は大幅に増えることになる。1件あたりの手数料は取引件数の増加につれて低下するかもしれないが、「この規模の取引件数の伸びは手数料の低下を飲み込む傾向がある」との見方を示した。
|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock


