米ミネソタ州の連邦地方裁判所は7月27日、州内の予測市場を規制する新州法について、州当局による執行を一時的に禁じる仮差し止め命令を出した。これにより、訴訟が続く間、予測市場プラットフォームのKalshi(カルシ)とPolymarket(ポリマーケット)は州内でサービスを継続できる。
Katherine Menendez(キャサリン・メネンデス)連邦地裁判事は、商品先物取引委員会(CFTC)、カルシ、ポリマーケットがそれぞれ求めていた仮差し止めを認めた。ミネソタ州では今年、事業として予測市場を開設・運営する行為や、その運営を支援・宣伝する行為などを重罪とする州法が成立し、8月1日に施行される予定だった。
CFTCと両社は5月、それぞれミネソタ州を相手取って提訴した。原告側は、CFTCに登録された指定契約市場(DCM)で取引されるイベント契約は、商品取引所法(CEA)に基づくCFTCの専属管轄に属し、州が独自に規制することは連邦法に反すると主張している。
メネンデス判事は今回の決定で、DCMで取引されるスワップについてCFTCに専属管轄を与えるCEAにより、ミネソタ州法は少なくとも一部について連邦法の先占を受ける可能性が高いとの見解を示した。また、訴訟中に州法の執行を差し止めることが、現状を維持しつつ当事者間の不利益の均衡を図る適切な措置だと判断した。
一方、カルシを巡る州当局との法廷闘争は全米で続いている。同じ7月27日には、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所のAnalisa Torres(アナリサ・トーレス)判事が、州の賭博法の執行を控訴中に差し止めるよう求めたカルシの緊急申し立てを退けた。
ミシガン州では6月、カルシによるスポーツ関連イベント契約の提供や広告を一時的に禁じる命令が出された。ワシントン州でも7月、同社のスポーツ関連契約が州の賭博法に違反する可能性が高いとして、提供を一時的に止める仮差し止め命令が出されている。
カルシとポリマーケットは、取引高で世界有数の予測市場プラットフォームとなっている。The Blockの集計によると、6月の月間取引高はカルシが330億ドル(約5兆2800億円、1ドル=160円換算)、ポリマーケットと同社の米国向けプラットフォームの合計が139億5000万ドル(約2兆2300億円)だった。
|文・編集:Shoko Galaviz
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