暗号資産(仮想通貨)データ集計のCryptoRank(クリプトランク)が6月24日に公表したレポートによると、分散型金融(DeFi)の預け入れ総資産額(TVL)は2026年に入って約39%減少した。
TVLは1月の約1150億ドル(約18兆4000億円、1ドル=160円換算)から直近では約700億ドル(約11兆2000億円)まで縮小し、2025年10月の市場ピーク以降の調整局面が主因とされる。
TVL上位10チェーンのうち、2026年にプラス成長となったのはTRON(トロン)とHyperliquid(ハイパーリキッド)の2つのみだった。
TRONは約5%増でテザー(USDT)送金・決済基盤としての定着が、Hyperliquidは約7%増でオンチェーン永久先物の主要なプラットフォームとしての実需が支えになったとみられる。
2026年第2四半期は、集計上で最もエクスプロイトが多発した四半期となった。KelpDAOの事件を含めて年初来のハッキングは121件に上る。
ハッキングがTVL減少の主因ではないものの、その頻発がユーザーの信頼を損ない、DeFiからの資金流出を加速させた可能性が高いとCryptoRankは分析している。
今回の下落局面は2022年とは異なる様相を示しているとレポートは指摘する。前回は2021年末のピークから約7カ月で70%超下落したが、今回はそれよりも緩慢に推移しているからだ。
背景には、ステーブルコイン供給の拡大やトークン化された現実資産(RWA)、デリバティブなどへの資金分散が進み、市場構造が成熟したことがある。
|文・編集:井上 俊彦
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