ニューヨーク南部地区連邦検察局は4月28日、高級宝飾ブランド「カルティエ」の創業家の末裔であるMaximilien de Hoop Cartier(マクシミリアン・ド・フープ・カルティエ)被告(58)に対し、懲役8年の判決が言い渡されたと発表した。
カルティエ被告はフランス在住のアルゼンチン国籍を持ち、少なくとも2018年から逮捕時まで、無認可の店頭(OTC)暗号資産(仮想通貨)交換業を運営していた。アメリカ国内に十数以上のペーパーカンパニーを設立して銀行口座を開設し、ソフトウェア開発会社を装って口座の目的を偽装、麻薬取引などの犯罪収益を暗号資産として受け取り、法定通貨に変換した上でペーパーカンパニーの口座を経由させ、最終的にコロンビアなどへ送金するという手口で、総額4億7000万ドル(約752億円、1ドル=160円換算)以上の資金洗浄に関与した。
被告は2025年10月に無認可送金事業の運営と銀行詐欺の共謀の2件について有罪を認めており、懲役8年に加え約236万ドル(約3億7760万円)の没収も命じられた。
Jay Clayton(ジェイ・クレイトン)連邦検事は「資金洗浄を止めることは、より広範な犯罪を止めることにつながる」と述べ、 暗号資産を悪用した国際的マネーロンダリングに対する厳しい姿勢を示した。
|文・編集:井上俊彦
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