JR九州、自治体連携マルシェでブロックチェーン活用──顧客行動データを改ざん困難な形で蓄積

九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は、今年2月に佐賀県唐津市、伊万里市と連携して博多駅で開催した「からまりマルシェ」において、ブロックチェーンを活用した顧客行動データ記録の仕組みを導入した。Connectivが20日、発表した。

この仕組みはマルシェ来場者の購買に応じてデジタルスタンプを発行し、その行動履歴を改ざん困難な形で記録するもの。技術支援は、ブロックチェーン書き込みAPI「NFT Garden」やイベント参加記録プラットフォーム「Snapshot」などを展開するConnectivが担った。

「からまりマルシェ」は、唐津市、伊万里市とJR九州が連携し、両市の12事業者が出店したマルシェイベントだ。来場者は会場で商品を購入するとデジタルスタンプを受け取り、現地の指定店舗で提示することで、割引やプレゼントなどの特典を受けられる仕組みが採用されていた。

Connectivの発表によると、このデジタルスタンプは顧客の購買行動と連動して発行され、ブロックチェーン上に記録される。これにより、顧客行動データを改ざん困難な形で蓄積し、分析に活用できるという。

JR九州はこれまでも、ブロックチェーンを活用した取り組みを進めてきた。2023年には「JR九州NFT」プロジェクトを立ち上げ、NFT販売や駅での無料配布を開始。2024年にはAstar Networkとの連携を拡大し、2025年には現役レールの実物と証明NFTを組み合わせた「レールメモリアルNFT」も展開した。さらに2026年2月には、「JR九州NFT」プロジェクトを「Next Favorite Things」へ刷新し、観光やイベント参加、商品の購入といったリアルな行動履歴をブロックチェーン上に蓄積する構想を打ち出している。

関連記事:JR九州、NFTサービスを刷新──行動履歴を蓄積する「Next Favorite Things」へ

これまでのNFT活用が記念性や送客促進を中心としていたのに対し、今回の取り組みは、購買行動にひもづくデータをブロックチェーン上に記録し、分析活用まで視野に入れている点が特徴だ。

|文:平木昌宏
|画像:リリースから

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