予測市場Polymarketに約900億円を追加投資:NYSE親会社ICE

ニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に持つIntercontinental Exchange(インターコンチネンタル取引所:ICE)は、予測市場プラットフォームPolymarket(ポリマーケット)に対し、新たに6億ドル(約930億円、1ドル=155円換算)の追加投資を実施した。これにより、同社は急成長する予測市場分野への関与をさらに強める。

今回の投資は、ICEが2025年10月に発表していた総額20億ドル規模の投資計画の一部にあたる。すでに同社は初回として10億ドルを投資しており、今回の追加投資により、計画された出資枠の大部分が実行された形となる。

さらにICEは、既存株主から最大4000万ドル分のポリマーケット関連証券を取得する可能性も示しており、同プラットフォームへのエクスポージャーを拡大する姿勢を明確にしている。

予測市場は、選挙や地政学的イベントなど現実の出来事の結果を対象に取引が行われる新しい市場形態で、近年急速に拡大している。ポリマーケットやKalshi(カルシ)といったプラットフォームが代表例とされる。

こうした市場は、従来の金融商品とは異なる形で情報や期待を価格に反映する手段として注目を集めており、機関投資家の関心も高まりつつある。

予測市場を巡る競争も激化している。ポリマーケットや競合企業は、最大で200億ドル規模の評価額での資金調達を検討しているとされ、資本の流入が加速している。

一方で予測市場は、米国において連邦および州レベルでの規制の整理が進行中の分野でもある。市場の拡大に伴い、投資家保護や市場の透明性確保に関する課題が浮上している。

ICEのような伝統的金融インフラ企業の参入は、こうした市場に信頼性をもたらす可能性がある一方で、規制との整合性をどのように確保するかが今後の焦点となる。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock

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