● ソラナのバリデーターを運営するSolmateは、UAEでの空爆にもかかわらず100%の稼働率(アップタイム)を維持したと報告した。
● ソラナネットワークでは現在も約340億ドル相当のSOLがステーキングされており、長期保有者の強いコミットメントが続いている。
● ステーキングに参加するアクティブウォレットは147万件に増加し、直近7日で1.9%増加した。
UAEのデータインフラ空爆、ソラナのバリデーターに懸念
2025年9月、Brera Holdings PLCは約3億ドルの私募増資を発表し、ソラナ基盤のデジタル資産トレジャリー企業「Solmate(ソルメイト)」を設立した。同プロジェクトは、ARK Invest系のARK’s CapitalおよびUAEのブロックチェーンイニシアチブ「Pulsar」との提携により進められている。
しかし3月1日、米国・イスラエル・イラン間の緊張激化に関連したドローン攻撃により、湾岸地域の複数のデータセンターが被害を受けた。 その中には、Amazon Web Services(AWS)の施設3カ所も含まれていた。
これを受け、Solmateは3月3日にプレスリリースを発表し、同社のソラナバリデーターが正常に稼働していることを投資家や関係者に説明した。
今回、NADA NEWSは同社CEOのマルコ・サントリ(Marco Santori)氏に独占インタビューを実施。UAEでの空爆がソラナのバリデーターインフラに与えた影響について話を聞いた。
また、同社取締役でPulsarのCEOを務めるアリヤジ・アル・ムヘリ(Alyazi Al Mheri)氏は、中東地域における著名な女性Web3リーダーとして、同地域からの資本流出懸念について言及した。
「緊張が高まる中でもステーキングは増加」
──クラウドプロバイダーへの攻撃などの混乱を受け、レイテンシーや稼働率、ステーキング成長などの指標に変化は見られたか。地域特有のサービス要請などの傾向はあるか。
マルコ・サントリ(Solmate CEO)氏:我々の場合、バリデーターへのステーク量は、イラン情勢の緊張が高まり始めた過去90日間にわたり着実に増加している。例えば、エポック881と比較すると、現在は20%以上多くのSOLがSolmateのバリデーターにステークされている。

──クラウドプロバイダーへの依存を避けるだけでなく、地域の光ファイバー回線が断絶した場合に備えて、複数のローカルISP(インターネットサービスプロバイダー)を利用して接続性を確保しているのか。
サントリ氏:Solmateのバリデーターは、直近30日間のローリングベースで100%の稼働率を維持しており、今回の攻撃期間中もそれは変わっていない。バリデーターは堅牢で安全性の高いデータセンターに設置されている。完全無料のステーキングを提供し、業界でも高い利回りを実現していることから、この傾向は今後も続くと考えている。
また、100%の稼働率を確保するために地理的に分散したフェイルオーバー体制も備えているが、実際にそれを使う必要はほとんどないだろう。
──最悪のケースとしてUAEの物理施設が被害を受けた場合、バリデーターをオンラインに保ち、スラッシング(ペナルティ)を回避するためのフェイルオーバーの仕組みはどうなっているのか。
サントリ氏:今回の攻撃があったにもかかわらず、UAEのインフラは平時の多くの国よりも信頼性が高いことが証明された。このインフラの安定性は我々にとって極めて重要であり、この地域への投資を決めた大きな要因でもある。
──2月初旬にRockawayXとの合併計画を撤回したと発表したが、地域の不安定化を踏まえ、UAEのバリデーター運用を支える別の戦略は検討しているのか。
サントリ氏:現在もRockawayXのチームとパートナーシップを組み、バリデーターを運用している。彼らは引き続きバリデーターの支援とUAEへの投資に全面的にコミットしている。
アリヤジ・アル・ムヘリ(Pulsar CEO、Solmate取締役)氏:我々にとっても経済の安定は最優先事項だ。今回の攻撃は、むしろUAE経済の強さと回復力を示す結果になった。報道では資本が地域から流出しているかのように見えるかもしれないが、実際のトレンドはそれとは異なる。

UAEは単なる市場ではなく、私たちにとっての「故郷」だ。Solmateの取締役として、継続的な攻撃を受ける状況でも、この国のインフラが強固に機能しているのを実際に目の当たりにしている。
テック産業において資本を投じる投資家や企業にとって、レジリエンス(強靭性)は重要な要素である。私たちは、この堅牢で地域に根ざしたインフラを通じて、UAEが世界のブロックチェーン分野でリーダーシップを維持することを引き続き支援していく。
中東のインフラ安定性は依然として火種
Solmateが計画していたRockawayXとの合併は2月初旬に中止されたが、両社は現在も運用面では協力関係を続けている。
Solmateの報告によれば、デジタルインフラだけでなく、UAEの主要産業も正常に稼働を続けている。アブダビ国営石油会社(ADNOC)は、陸上のエネルギー事業に中断はなく、ホルムズ海峡を回避するルートで輸出を継続していると発表した。

戦争研究所(ISW)の報告でも、週末にかけてUAEへの新たな攻撃は確認されておらず、イランの報復作戦の矛先はバーレーンやバグダッドの国連施設に向かっていると分析されている。
データが示すソラナ・ネットワークの強靭性
地政学的な混乱にもかかわらず、ソラナのステーキング・エコシステムは構造的な強さを見せている。

ネットワーク全体で340億ドル以上のSOLがステーキングされており、これは長期ホルダーの強い確信を反映している。SOL価格は年初来で35%近く下落しているが、短期トレーダーでさえ、不安定な相場を乗り切るためにステーキングを選択している可能性がある。

StakingRewards.comのリアルタイム分析によると、ステーキングされたSOLの総量は3月6日の4億1400万SOLから、3月8日終値時点で4億2117万SOLへと増加した。週末だけで約700万SOLが新たに投入された計算だ。
オンチェーン活動の減少により収益は9.7%減少したものの、ステーキングを行うユニークウォレットアドレス数は147万に達し、過去7日間で1.9%増加した。
ステーキング残高の増加とバリデーターの安定した稼働率は、SolmateのようなUAE拠点の運営者を含め、ソラナのインフラ層がこの1週間の地政学的混乱の中でも安定していたことを示唆している。
ただしステーキング参加は、1月28日に記録された年間ピークの4億2750万SOLにはまだ届いていない。この期間、SOL価格は約101ドルから81ドルへ下落しており、一部の流通供給がまだステーキング需要に吸収されていないことを示している。

ただし、市場心理は依然として慎重だ。SOL価格は米国市場序盤で約84ドル付近で取引されているが、予測市場のPolymarketでは、SOL価格が今月末に80ドルを下回る確率が92%と見積もられている。
この弱気予想は直近で75%から急上昇しており、マクロ環境の不確実性の高まりを示している。
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