暗号資産(仮想通貨)取引所OKXは6日、同社の取引アプリ内に新たなソーシャル機能「Orbit」(オービット)を搭載すると発表した。ユーザーは損益(PnL)や勝率など自身の取引実績を開示しながら、他のトレーダーと投稿やライブ配信を通じて意見交換ができるようになる。
近年、SNS上の投稿や生成AIによるコンテンツなどが投資判断に影響を与えるケースが増えている。一方で、投資家にとっては情報の真偽を確かめることが難しく、有益な情報と誇張された情報を見分けにくい状況も続いている。規制当局も、こうしたソーシャルメディアを通じた相場操縦への警戒を強めている。
Orbitはこの課題に対応するため、希望するユーザーがポートフォリオ実績や損益などの検証済み指標をアプリ上で直接開示できる仕組みを導入する。透明性を高めることで、ソーシャルトレーディングの信頼基準を引き上げる狙いだ。2月26日から一部ユーザーに向けに段階的に提供を開始しており、ベータ版終了後に一般公開する予定としている。
Orbitでは投稿やライブ配信、オープン/限定グループの作成を通じてコミュニティを形成できるほか、$BTC、$ETH、$SOLといったキャッシュタグから関連市場を参照し、そのまま取引に移行することも可能だという。
ユーザー同士の議論や実績開示、取引実行を単一プラットフォーム内に統合することで、情報収集から売買の実行までをスムーズに行うことができるとしている。
同社マネージングパートナーのHaider Rafique氏は、アプリ内に独自のソーシャル機能を導入するのは初めてだと説明。株式取引の分野でStockTwits(ストックツイッツ)のようなアプリが人気を集めていることに触れ、同様の体験を暗号資産市場にも広げたい考えを示した。
今後は展開に合わせて、ガバナンス機能やクリエイター向け機能の拡充も進めるとしている。
|文:橋本祐樹
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