ドイツ第2位の金融機関であるDZ銀行は、欧州連合(EU)の暗号資産市場規制「MiCA」の認可をドイツ連邦金融監督庁(BaFin)から取得したと発表した。これにより同行は、暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォーム「meinKrypto」を通じて個人投資家向けに暗号資産取引サービスを本格展開できるようになる。
「meinKrypto」は、ドイツ協同組合銀行ネットワーク約700行のVR Bankingアプリに統合されるウォレット兼取引機能で、ユーザーは完全デジタルで暗号資産の売買が可能になる。サービスはセルフディシジョン型の自己判断投資家向けであり、従来の対面アドバイスチャネルとは別枠で提供される。取引実行はEUWAX AG、カストディはBoerse Stuttgart Digitalが担う予定だ。
ライセンス取得により、参加各銀行はBaFinへの個別にMiCA通知手続きを経たうえで、個人顧客向けに暗号資産取引サービスを開始することが可能になる。ローンチ時の対応通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、カルダノ(ADA)が予定されており、さらに拡大する可能性も示唆されている。
この動きは、ヨーロッパの主要銀行が規制環境下で暗号資産市場への本格参入を進める一例となり、既存金融機関を通じた暗号資産へのアクセス拡大に拍車をかけることが期待される。
|文・編集:井上俊彦
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