「トランプ訪中」で何が変わるのか──ビットコイン市場が本当に注目すべきポイント【エックスウィン】

● 今回のトランプ訪中で重要なのは、「中国解禁」ではなく制度金融・供給網を巡る限定的な経済緩和である。
● 市場の焦点は、BTC価格だけでなく“暗号資産の金融インフラ化”へ移り始めている。
● 米中協議は、半導体・レアアース・ASIC供給網を通じてBTC市場へ間接的影響を与える可能性がある。

今回のトランプ大統領による北京訪問で、市場が最も注目すべき点は「米中関係の全面改善」ではなく、“限定的な経済デタント(緊張緩和)”と大型商業ディール再開の可能性です。現時点では、航空機、農産物、エネルギーなどの大型案件に加え、貿易・投資フォーラム設置なども協議されていると報じられています。一方で、AI・半導体・台湾・イラン問題など、安全保障領域では依然として強い対立が残っています。

暗号資産市場で特に重要なのは、「中国が暗号資産を解禁するのではないか」という期待です。しかし実際には、中国当局は2026年2月にも改めて暗号資産関連業務を違法金融活動と位置づけ、RWAトークン化や人民元連動ステーブルコインへの規制強化も進めています。つまり、今回の訪中によって中国本土でBTC現物市場が直接拡大する可能性は現時点では低いと言えます。

それでも市場が今回の訪中を強く意識している理由は、「制度金融」と「決済インフラ」の変化です。

現在アメリカでは、ステーブルコイン・カストディ関連ルール整備が進み、“管理された形で暗号資産を金融システムへ取り込む流れ”が強まっています。一方、香港ではステーブルコインライセンス制度やmBridgeなどの国際決済インフラ整備が進行しており、米国と香港を中心に「規制適合型オンチェーン金融」の基盤整備が加速しています。

今回の訪中に同行する企業群も象徴的です。

Apple、Tesla、BlackRock、Visa、Mastercard、Qualcomm、Micron、Meta、Boeingなど、金融・テクノロジー・供給網を代表する企業が集結しています。特に重要なのは、BlackRockやGoldman Sachsのような制度金融プレイヤー、VisaやMastercardのような決済レール企業が含まれている点です。

BlackRockは既にIBITを通じ巨大なBTCフローを形成し、Goldman Sachsもトークン化MMFやBitcoin ETF関連商品を推進しています。また、VisaやMastercardはステーブルコイン決済ネットワーク構築を加速中です。つまり今回の訪中で本当に重要なのは、「中国本土の暗号資産解禁」ではなく、“グローバル金融インフラ再編”なのです。

もう一つ重要なのが、マイニング供給網への影響です。添付チャートを見ると、BTC価格変動の中でもハッシュレートは長期的に上昇を続け、現在は約1ZH/s近辺まで拡大しています。現在、ハッシュレート自体は北米主導へ移行していますが、ASIC設計・半導体・レアアース供給網では依然として中国依存が残っています。そのため、米中関係悪化は設備コスト上昇やASIC供給遅延へ直結しやすい構造があります。逆に、今回の会談で半導体やレアアース供給網の緊張が緩和されれば、マイナーの設備投資やハッシュレート拡大には追い風となる可能性があります。

つまり今回の米中会談は、BTC価格だけでなく、「ビットコイン・ネットワーク成長コスト」にも影響を与える重要イベントと言えます。

今回の訪中は、暗号資産そのものを直接議論するイベントではありません。しかし実際には、

・制度投資家フロー
・ステーブルコイン決済
・トークン化金融
・マイニング供給網
・ドル流動性
・CNH(オフショア人民元)
・リスク選好

などを通じて、暗号資産市場へ非常に大きな“間接的影響”を与える可能性があります。

短期的には、「ニュース次第で市場が大きく動く相場」になりやすいでしょう。例えば、・米中関係改善・大型ディール成立・半導体規制緩和などのニュースが出るだけで、市場は内容を細かく分析する前に、先に価格が大きく動きやすくなります。特に暗号資産市場は、センチメントや資金流入期待で動きやすいため、今回の訪中でも「ニュースへの期待感」が短期価格へ強く影響する可能性があります。ただ、中長期で本当に重要なのは、“暗号資産が既存金融システムへどう組み込まれていくか”という構造変化です。

■ショート動画

トランプ訪中でビットコインに追い風?ハッシュレートの裏側【エックスウィン / ビットコインリサーチ】
https://youtube.com/shorts/JmAAPiWxvr0

中国ビットコイン解禁しない!トランプ訪中で何が変わる?【エックスウィン / ビットコインリサーチ】
https://youtube.com/shorts/JCGsU84-ow4

■オンチェーン指標の見方

ハッシュレートは、ビットコインネットワーク全体の計算能力を示す指標です。上昇している時は、マイナーの参加増加や設備投資拡大が進み、ネットワーク安全性が強化されていることを意味します。長期的なハッシュレート上昇は、マイナーが将来のBTC価格上昇を期待しているケースも多く、市場の強気材料として見られます。一方で、急低下した場合はマイナー収益悪化や設備停止が発生している可能性があり、短期的な市場不安要因になることがあります。

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