Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏率いる決済企業Block(ブロック)は5月7日、2026年第1四半期決算を発表した。同期間中のビットコイン(BTC)価格が23.8%下落した影響で約1億7280万ドル(約267億8400万円、1ドル=155円換算)の再評価損を計上し、純損益は3億900万ドル(約478億9500万円)の赤字に転落した。同社にとって2023年以来となる四半期赤字となったが、市場予想を上回る業績を受けて株価は時間外取引で約8%上昇した。
第1四半期の調整後EPS(1株当たり利益)は0.85ドルで、Zacksのコンセンサス予想(0.68ドル)を25.68%上回った。粗利益は前年同期比27%増の29億ドル(4495億円)に達し、Cash AppでのBTC決済が6300万ドル(約97億6500万円)の粗利益に貢献した。Blockは3月末時点で8883BTCを保有している。
一方で、Cash Appを中心とするビットコイン関連売上高は18億ドル(約2790億円)と、前年同期の23億3000万ドル(約3611億5000万円)から26%減少した。同社は「BTC取引動向の変化」とCash Appの一部BTC取引で手数料を引き下げた戦略的判断によるものと説明している。営業費用は前年同期比57.2%増の30億8000万ドル(約4774億円)へ拡大した。これは2月に発表された全従業員の約40%にあたる4000人規模の人員削減と、AI活用への構造改革を受けたものだ。
ドーシー氏はBTCを日常決済へ拡大する取り組みを継続しており、4月時点でアメリカの80万超の加盟店がBTC決済に対応している。同月にはBTCの準備金証明(Proof-of-Reserves)導入や、タッチスクリーン搭載の新型ハードウェアウォレットBitkeyも発表した。Blockはまた、通期業績見通しを上方修正した。
|文・編集:井上俊彦
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