香港と上海が連携、貨物データをブロックチェーンで共有へ

香港金融管理局(HKMA)は3月2日、中国本土の上海データ局および国家ブロックチェーン技術イノベーションセンターと覚書(MoU)を締結し、貨物データと電子船荷証券(eBL)を連携させる越境プラットフォームの開発に向けて協力する方針を発表した

計画されているシステムは、ブロックチェーンなどのデジタル技術を活用し、貨物や貿易関連データを安全に共有できるクロスボーダー基盤を構築するものだ。HKMAの「Project Ensemble」枠組みの下で、電子船荷証券の活用や、商業データ交換基盤(CDI)およびCargoXとの接続を通じて、貨物情報をもとにした貿易金融の円滑化を目指す。

従来の貿易金融では、紙ベースの書類処理やデータの分断が審査遅延や不正リスクの要因となっていたが、分散型台帳技術(DLT)を用いて貨物情報と金融データを統合することで、信用評価の迅速化や手続きコストの削減が期待されている。また、中国本土の膨大なサプライチェーンデータを香港経由で国際市場と接続することで、越境取引の摩擦を軽減し、グローバル貿易金融インフラの高度化にも寄与することが期待されている。

|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock

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