米デジタル資産大手Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)は7月16日、機関投資家向けのDeFi(分散型金融)運用支援サービス「Galaxy Curator(ギャラクシー・キュレーター)」を開始したと発表した。
リリースによると、同サービスでは機関投資家や企業が保有するステーブルコインを、DeFiプロトコルのMorpho(モルフォ)を通じて貸し出し、利回りを得られるようにするという。
モルフォとは、ブロックチェーン上に暗号資産の貸付・借入市場を構築できるプロトコルだ。同ネットワークには7月時点で130億ドル超(約2.1兆円)の資産が預け入れられており、Coinbase(コインベース)やKraken(クラーケン)、Binance(バイナンス)などにも利用されている。
6月には1億7500万ドル(約280億円)を調達し、SBIホールディングスも出資した。
ギャラクシー・キュレーターでは、ギャラクシーがモルフォ上の貸付市場を選定し、資金配分やリスク管理を担う。一方、資産はモルフォ上で管理されるため、利用者がギャラクシーに資産の管理権限を移す必要はないという。
利用には、機関投資家向けデジタル資産基盤Fireblocks(ファイアブロックス)の「Fireblocks Earn」を使用する。ファイアブロックスを利用する2400超の機関顧客が、同サービスへアクセスできるという。
利用者は、ファイアブロックス上で使用している承認フローや取引署名、ポリシー管理をそのまま利用でき、DeFi運用のために新たなシステムを構築する必要がないとしている。
運用方法は、主要な暗号資産を担保とする市場に限定し、リスクを抑えることを重視するタイプと、より幅広い担保を対象に高い利回りを狙うタイプの2種類を用意されている。
7月17日時点で、リスクを抑えるタイプの純利回りは、USDCが年3.38%、USDTが年3.09%となっている。利回りは固定ではなく、市場の需給や資金配分によって変動する。
機関投資家や企業が保有するステーブルコインは、決済や次の投資まで使われずに待機することがあるという。ギャラクシーは、既存の業務管理を維持しながら、こうした資金をオンチェーンで運用できるようにするとしている。
|文:平木 昌宏
|画像:リリースより


