AWS、AIエージェント決済機能を発表──Coinbase・Stripeと連携

Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス:AWS)は、AIエージェントが利用するリソースに対して自律的に支払いを行える新機能「Amazon Bedrock AgentCore payments」のプレビュー版を発表した

Coinbase(コインベース)とStripe(ストライプ)との提携により、ウォレット基盤と決済レールを組み込み、AIエージェントがウェブコンテンツ、API、MCPサーバー、他のエージェントなどへアクセスし、必要に応じて支払える仕組みを提供する。

AWSは、ソフトウェアの開発と利用方法が大きく変化していると説明している。AIエージェントは、単にユーザーの指示を待つアシスタントではなく、APIを呼び出し、MCPサーバーへアクセスし、他のエージェントと連携し、複雑な複数段階の作業を実行する存在になりつつある。今後は、サービスやツール、コンテンツが人間だけでなくエージェントにも利用される前提で設計される必要があるという。

AgentCore paymentsは、こうした「エージェント経済」に向けた決済機能だ。エージェントは実行中に必要な有料リソースを発見し、評価し、支払いまで行える。従来、開発者がこの仕組みを作るには、各サービス提供者との個別課金関係、認証情報管理、支出制御、コンプライアンス対応、決済フローのオーケストレーションをそれぞれ構築する必要があった。AWSは、これには数カ月規模の開発負担がかかり、設定ミスが実際の資金移動につながるリスクもあると指摘している。

今回発表された機能は、ウォレット認証、取引実行、支出ガバナンス、可観測性までを含む、AIエージェント向けの管理型決済機能として位置づけられている。Amazon Bedrock AgentCoreは、エージェントを大規模に構築、接続、最適化するためのプラットフォームであり、セキュリティはエージェントが回避できないインフラ層で強制される。決済機能も、外付けの追加モジュールではなく、AgentCoreにネイティブに組み込まれる。

プレビュー版で最初に対応する用途は、API、MCPサーバー、ウェブコンテンツ、他のエージェントへの即時マイクロペイメントだ。これらの取引は1ドル未満、場合によっては1セント未満になることが多い。AgentCore paymentsでは、コインベースウォレットまたはストライプのPrivyウォレットを支払い接続として選べる。エンドユーザーは、ステーブルコインまたはデビットカードを使った法定通貨でウォレットに資金を入れられる。

AgentCore paymentsは、米国東部、米国西部、欧州(フランクフルト)、アジア太平洋(シドニー)の各リージョンでプレビュー提供される。AWSは、マイクロペイメントを最初の一歩とし、将来的には航空券予約、ホテル予約、商品購入など、エージェントがユーザーに代わって商取引を完了する領域へ拡張していく方針だ。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock

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