イーサリアム財団は5月1日、Tom Lee(トム・リー)氏が率いるBitmine Immersion Technologies(ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ)に対し、さらに1万枚のイーサリアム(ETH)を売却したと発表した。今回の取引額は約2300万ドル(約36億円、1ドル=155円換算)で、平均売却価格は1ETHあたり2292.15ドルだった。
今回の売却は、財団がビットマインに対して1万ETHを売却してからちょうど1週間後に行われた。前回の売却額は約2400万ドルだったため、イーサリアム財団がこの1週間でビットマインに売却したETHの総額は約4700万ドルに達したことになる。
財団は、今回の資金についても、プロトコルの研究開発、エコシステム開発、コミュニティ助成金を含む中核的な運営活動に充てると説明している。
一方、ビットマインは世界最大のイーサリアムトレジャリー企業として、イーサリアム保有量の拡大だけでなく、ステーキング比率も高めている。ブロックチェーン分析プラットフォームLookonchainによると、ビットマインは4月30日時点で新たに16万2088ETHのステーキングを開始した。これにより、同社のステーキング済みETHは419万4029ETHに達し、価値は約95億ドル相当となった。
Lookonchainによれば、このステーキング済みETHはビットマインの累計保有量の83%にあたる。先週時点では、同社のステーキング比率は総保有量の約70%に近い水準だった。つまり、ビットマインは単にETHを保有するだけでなく、利回りを得るために保有資産を積極的にステーキングへ回している。
市場では、イーサリアム財団によるイーサリアム売却に以前から注目が集まってきた。財団は昨年、一時的にイーサリアム売却を制限する方針を示していた。その一環として、保有イーサリアムの一部をステーキングしたり、DeFiに資産を展開したりすることで、組織の収益源を作る取り組みも進めている。
それでも、財団はビットマインやSharpLink(シャープリンク)といったイーサリアムトレジャリー企業に対し、複数回のイーサリアム売却を行っている。今回の追加売却により、財団の資金調達手段としてのイーサリアム売却が改めて市場の関心を集めている。
|文・編集:Shoko Galaviz
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