暗号資産運用会社Bitwise(ビットワイズ)の最高投資責任者(CIO)、Matt Hougan(マット・ホーガン)氏は4月28日付のブログ記事で、Michael Saylor(マイケル・セイラー)氏率いるStrategy(ストラテジー)による買いが、最近のビットコイン(BTC)価格上昇における「最大の要因」だと指摘した。
ビットコインは2月の安値6万2822ドルから約20%以上上昇し、7万7000ドル付近で推移している。 ホーガン氏によれば、ETF(上場投資信託)への資金流入(3月以降で38億ドル、約5890億円:1ドル=155円換算)や長期保有者の買い増しも寄与しているが、過去8週間でStrategyが72億ドル(約1兆1160億円)相当のビットコインを購入したことが最大の押し上げ要因だという。
では、なぜStrategyはこれほど大量に買い続けられるのか。ホーガン氏はその原動力として、同社が発行する永久優先株式「STRC」を挙げる。STRCは投資家に11.5%の配当利回りを提供しており、ジャンク債の利回りが7%未満であり、プライベートクレジットからの資金流出が進む環境下で、400億ドル(約6兆2000億円)超のビットコインを裏付けとするSTRCは特に魅力的に映るとホーガン氏は分析する。調達した資金の大半はBTCの市場購入に充てられる仕組みだ。
この買い戦略の持続性について、ホーガン氏は楽観的な見方を示している。現在の価格水準でも既存の配当を42年間支払い続けることが理論上可能であり、ビットコインが年率20%で上昇すれば「永久に配当を支払える」 という。ホーガン氏はSTRCを通じた資金調達は今後も数十億ドル規模で続くと予想しており、Strategyの保有量はすでに81万8334BTCに達し、BlackRock(ブラックロック)を上回っている。Galaxy DigitalのAlex Thorn(アレックス・ソーン)氏は、このペースが続けば2年以内にサトシ・ナカモトの推定保有量をも超える可能性があると指摘している。
|文・編集:井上俊彦
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