ポイント
・7.6万〜7.9万ドルで上下に行って来い
・イラン新提案で一時上昇も8万ドルで跳ね返し
・原油高・地政学懸念で失速も7.6万ドルで底堅く
・本日は日銀・明日FOMC、底堅い展開を予想
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場は上下に行って来いの展開となった。

7.7万ドル(約1,230万円)台から7.9万ドル(約1,260万円)台半ばまで上伸した。その後7.6万ドル(約1,215万円)台に失速し、足元では7.7万ドル台で推移している。
BTCは、水曜日の停戦延長を受け木曜日未明に7.9万ドル台半ばに値を伸ばしたが、8万ドルのレジスタンスゾーンに上値を抑えられ、7.8万ドルを挟んでもみ合いとなっていた。
週末にアラグチ外相が1度目のパキスタン訪問で提示した案を米代表団のパキスタン訪問中止という形で拒否され、BTCはリスクオフ気味に7.7万ドル近辺に値を落としたが、アラグチ外相の2度目の訪問で新たな条件が提示されるとBTCは強含んだ。
週末のパウエル議長捜査打ち切りを受けてトム・ティリス上院議員がウォーシュ議長候補賛成に回り、承認が確実視されたことも追い風となった。
CME先物がオープンするとAXIOSが「イランがホルムズ海峡再開に向けた新提案を出した」と報じ、米株先物や日経平均が上昇するなか、BTCは7.9万ドル台半ばまで値を伸ばし、わずかながら先週の戻り高値を更新した。
しかし8万ドルのレジスタンスゾーンに上値を抑えられると、午後に入りGSがホルムズ海峡封鎖長期化を理由に原油価格見通しを引き上げ、原油価格が上昇に転じると、BTCは7.7万ドル台に失速した。
海外時間に入ると、ルビオ国務長官がイランの航行許可を取得し通行料を支払うという提案は国際法に違反する実効支配を認めることになるとFOX TVで強烈に批判し、交渉決裂かとの見方から7.6万ドル台に失速した。
しかしレビット報道官が提案を協議しているとし、WSJが大統領は提案に不満ながら数日中に反対提案を出す可能性があると報じると、7.7万ドル台に値を戻している。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。
昨日はイランの再提案を受けたリスクオンで日経平均は6万円台にしっかりと乗せ、S&P500やNasdaqもわずかながら史上最高値を更新した。そうした中、BTCも7.9万ドル台半ばに値を伸ばしたが、その後失速した。
まず、イランの再提案だが、米イラン双方が封鎖を停止し、核協議や制裁解除は後回しとするもので、米側が封鎖を解除すれば核廃棄に向けた交渉力を失う可能性があり、さらに封鎖解除と言っても許可制かつ通行料徴取で海峡の実効支配を既成事実化する主張であるため、随分と都合の良い提案との印象だ。
ただ、それでもすぐさま交渉が決裂しなかったということは、双方が条件のすり合わせに入った段階にあることを示唆していそうだ。ただし、焦点である核問題でどこに落としどころを設定するかをすり合わせるのは容易ではなく、まだ紆余曲折がありそうだ。なお、通行料を設定されても大した影響のない米株が史上最高値を更新するのは理解できるが、現条件で合意されてしまうと一方的に不利益を被る可能性が高い日本株が6万円台をキープしているのは、少し不思議に感じる。
従ってBTCが失速したのは原油価格の高止まりもさることながら、レジスタンスゾーンに跳ね返された影響が大きそうだ。繰り返し申し上げているように、この7.9~8万ドルゾーンを抜けるには追加の材料が欲しいところだし、1度や2度は跳ね返されるのがむしろ自然だ。ダブルトップ気味に失速したのに7.6万ドル台で踏みとどまったのは底堅さを示唆していると考える。
本日は日銀の金融政策決定会合、明日(日本時間30日早朝)はFOMCの結果発表だ。次期議長承認の見通しが立ち、最後のFOMCになる可能性が濃厚になった議長が、退任を表明するかが注目点か。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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