国際送金大手のWestern Union(ウエスタンユニオン)は、独自のステーブルコインと関連サービスの開始計画を明らかにした。同社は、米ドルに裏付けられたSolana(ソラナ)基盤のステーブルコイン「USDPT」を来月にもローンチする見通しだ。
4月24日に行われた第1四半期決算説明会で、同社のDevin McGranahan(デビン・マグラナハン)最高経営責任者兼社長は、USDPTが最終準備段階にあると説明した。同氏は、ウエスタンユニオンがデジタル資産に関与するかどうか、という段階はすでに過ぎており、どれだけ早く規模を拡大できるかが焦点だと述べた。そのうえで、同社の戦略の基盤にあるのが、米ドル連動型ステーブルコインのUSDPTだと位置づけた。
ただし、USDPTは一般消費者が直接利用するステーブルコインとしてローンチされるわけではない。決算説明会の質疑応答でマグラナハン氏は、USDPTについて、現在同社が代理店との決済に使っているSWIFTネットワークの代替手段として導入する計画だと説明した。
USDPTは、まず一部の国で主要な代理店パートナーとともに導入される予定だ。オンチェーン決済により、従来の銀行休業日にも処理を継続でき、より速い決済を可能にすることが期待されている。ウエスタンユニオンにとっては、世界各地に広がる代理店ネットワークの裏側で、資金決済の効率を高める狙いがある。
同社はUSDPTと並行して、ステーブルコインをより広いエコシステムに組み込むため、2つの関連サービスも展開する計画だ。その一つが「Digital Asset Network」、略称DANである。DANは、USDPTやその他のデジタル資産を活用し、暗号資産(仮想通貨)ウォレットをウエスタンユニオンの既存の小売店・代理店ネットワークにつなぐ仕組みだ。
さらに同社は、USDPTとDANを消費者向けに拡張するため、今年後半に「USD Stable Card」を数十の市場で開始する計画を示した。このカードは、利用者がステーブルコインで価値を保有し、世界中で支払いに使えるよう設計されている。
マグラナハン氏は、Stable Cardについて、特にインフレに敏感な市場で魅力的だと述べた。そうした地域では、顧客が米ドル建ての価値を持ちたいと考える一方で、日常的にすぐ使える実用性も求めているためだ。
|文・編集:Shoko Galaviz
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