ビットコイン(BTC)の普及を目的に、東京・四谷に開業した東京ビットコインベース(TBB)が25日、開業1周年を迎えた。この日は「この碑なんの碑サトシの碑」と題された記念イベントが行われ、国内外からビットコインの保有者らが集まった。
TBBは四ツ谷駅から徒歩5分ほどの場所にあり、ビットコインの理解と普及を支援する国際プロジェクト「Plan ₿ Network(プランビーネットワーク)」の一環として昨年、スイス・ルガーノ市に続く世界で2番目のBTC普及施設として誕生した。
施設の運営を担うBH Tokyoの代表である川合林太郎氏は、Plan ₿ Networkの財政支援パートナーである米Fulgur Venturesの日本法人、フルグル合同会社のCEOも務める人物。さらに、企業によるビットコインの保有・活用を進めるANAP(アナップ)ホールディングス代表取締役社長でもある。
ANAPは昨年11月、ビットコインに特化した国際カンファレンス「BITCOIN JAPAN 2025」を開催。川合氏は、ファッションを祖業とする同社がビットコイン保有戦略を本格化させた経緯を語り、単なるBTC保有にとどまらず本業と結びつけて活用していく「社会実装」の姿勢を打ち出していた。
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この考え方は、今回のイベントにも表れていた。
この日は、若手芸人によるお笑いライブなどが開催された。6組の芸人が競う中、優勝賞金はビットコインで用意。さらに、ネタ中に観客がBTCを投げ銭できる仕組みも導入され、会場を盛り上げた。
披露されたネタには、サトシ・ナカモトや秘密鍵といったビットコインに関する要素が盛り込まれていた。観客はライトニング決済に対応したウォレット「Wallet of Satoshi」をスマートフォンで操作し、盛り上がりに合わせてリアルタイムで投げ銭を行った。
ライブ前のあいさつに立った川合氏は、「ここ(TBB)をビットコインの聖地、ハブにしたいという思いで1年活動してきた」と振り返り、「あらゆる分野でビットコインが日本円やドル、ユーロと同じように違和感なく使われる世界」を目指していると説明。優勝賞金をビットコインで用意した点については、「今は特殊に見えるかもしれない」と前置きしつつ、将来的にはビットコインが当たり前に活用される世界を目指したいと述べ、普及への思いを語った。
さらに、お笑いをはじめとする文化の継続には支援者の存在が不可欠だとし、「文化は各分野にいるパトロンによって支えられてきた」と指摘。ビットコインがその役割を担うことも「社会実装の一つ」だと語り、文化領域における新たな資金循環のあり方にも言及していた。
なお、川合氏へのインタビューとイベントの詳細は後日お届けする。
|文・写真:橋本祐樹
|トップ画像:東京ビットコインベースの運営元代表を務める川合林太郎氏
※編集部より:本文を一部修正して、更新しました。4月26日14時50分


