ソラナトレジャリー企業Upexi、約170億円の純損失──デジタル資産評価損が重荷

ソラナ(SOL)を財務資産として保有するUpexi(ユーペクシー)は、2026年3月31日に終了した四半期で、1億930万ドル(約170億円、1ドル=155円換算)の純損失を計上した。前年同期の純損失380万ドルから大きく拡大した形だ。

同社が5月12日に発表した決算によると、四半期売上高は460万ドルとなり、前年同期の320万ドルから増加した。一方で、損失拡大の主因となったのは、デジタル資産に関する未実現損失だった。ユーペクシーは、四半期末の公正価値調整により、デジタル資産で9230万ドルの未実現損失を計上したと説明している。これは現金流出を伴わない評価損だ。

ユーペクシーはナスダック上場企業で、ソラナを中心としたデジタル資産トレジャリー戦略を進めている。提出書類によると、3月末時点で同社は236万SOLを保有しており、その公正価値は1億8490万ドルだった。四半期中のステーキング収益は350万ドルに達した。

同社はまた、26万5500枚のロック済みソラナトークンと引き換えに、3600万ドルの転換社債私募を完了したと発表した。資本構造に柔軟性を持たせながら、ソラナの保有を増やす戦略を継続している。

Allan Marshall(アラン・マーシャル)CEOは、今回の四半期について、1株あたりの価値を高める形でソラナを積み増し、機会に対応できる柔軟な資本構造を維持するというデジタル資産トレジャリー戦略を着実に実行した結果だと述べた。

同氏によると、四半期中にユーペクシーのソラナ保有量は9%増加し、ステーキングで生成されたトークン数も増えた。さらに、同社は市場で約250万株の自社株を買い戻しており、これらの動きにより1株あたりのソラナ保有量が増加したという。

一方、市場の反応は厳しかった。ユーペクシー株は12日に8.2%下落し、1.35ドルで取引を終えた。過去1カ月では22.7%上昇しているものの、過去6カ月では60%下落している。

ソラナ価格も大きく下落し、2026年初めの約124ドルから3月末には82ドルまで下落した。直近24時間ではほぼ横ばいで、約95.38ドルで取引されている。

ユーペクシーの決算は、暗号資産を財務資産として保有する企業が、市場価格の変動に大きく影響を受ける現実を浮き彫りにしている。売上やステーキング収益が増えても、保有トークンの評価額が下がれば、会計上の損失は急拡大する可能性もある。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock

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