機関資金は流入、しかし市場は弱気──ETFとデリバティブの乖離が示す“構造的歪み”【エックスウィン】

● ビットコインETFは2月下旬以降、週あたり約10億ドル規模の安定した純流入が継続
● 直近では9日連続の資金流入を記録し、機関主導の需要が明確化
● 一方でデリバティブ市場ではショート優勢が続き、構造的な逆張り環境が形成

現在のビットコイン市場は、需給の観点から見ると極めて特徴的な局面にある。特に注目すべきは、現物市場とデリバティブ市場の間に生じている明確な乖離だ。

まず現物側では、ETFを通じた資金流入が継続している。2月下旬以降、ビットコインETFへの資金フローは週あたり約10億ドル弱の純流入ペースで推移しており、機関投資家の資金が継続的に市場へ流入していることが確認されている。さらに直近では、すべての営業日で資金流入が記録されるなど、フローの安定性が際立っている。

具体的には、4月24日時点で米国の現物ビットコインETFは約1,445万ドルの純流入となり、これで9日連続の資金流入を達成した。また、同日に現物イーサリアムETFも約2,338万ドルの純流入となっており、暗号資産市場全体において機関資金の流入トレンドが維持されていることが分かる。

この動きは単なる短期的な資金流入ではなく、「継続性」がある点が重要だ。4月初旬以降、一貫して資金流入が続いており、これは市場構造としての“需要の回復”を示唆している。

さらに、Coinbase Premium Indexがプラス圏で推移している点も見逃せない。これはCoinbase(米国市場)のBTC価格がBinanceなどの海外取引所より高いことを意味し、米国を中心とした機関投資家の買いが優勢であることを示唆する。この指標は出来高加重で計算されるため、単なる価格差ではなく、実際の資金フローに基づいた需要をより正確に反映している。

しかし、デリバティブ市場の動きはこれと対照的だ。ファンディングレートは依然としてマイナス圏にあり、市場参加者の多くが「下落」を前提としたポジションを構築している。つまり、現物市場では買いが優勢である一方、デリバティブ市場では売りが優勢という、極めて非対称な構造が形成されている。

このような構造的乖離が生じている背景には、個人投資家の心理的バイアスが大きく影響している。

現在の市場は、直近の下落やボラティリティの高さを経験した後の局面にあり、多くの個人投資家は「戻りは一時的で、再び下落する」という前提でポジションを構築しやすい。特に、過去の急落局面における記憶(リキャencyバイアス)や損失回避の心理が強く働くことで、「上昇よりも下落の方が確率が高い」と認識されやすい。

さらに、デリバティブ市場ではレバレッジを効かせたショートポジションが構築しやすく、短期的な下落を狙う戦略が優位に見える環境が整っている。SNSや市場センチメントも弱気に傾きやすく、「まだ上がらない」というコンセンサスが形成されることで、ショートが積み上がる構造が強化されていく。

しかし重要なのは、この“弱気のコンセンサス”が、必ずしも実際の資金フローと一致していない点である。現物市場ではETFを通じた資金流入が継続し、機関投資家はむしろ下落局面での蓄積を進めている。つまり現在の市場は、「実際の資金は流入しているにもかかわらず、参加者の多くがそれを信じていない」という典型的な“認識と現実の乖離”にある。

ショート動画

ビットコイン、実は買われている?でも市場は弱気【エックスウィン / ビットコインリサーチ】
https://youtube.com/shorts/8vK0guquxFg

ビットコインチャート解説|機関の買いは本物か?【エックスウィン / ビットコインリサーチ】
https://youtube.com/shorts/EpCusNPPSrs

オンチェーン指標の見方

Coinbase Premium Indexは、CoinbaseとBinanceなど海外取引所とのBTC価格差を示す指標。プラスの場合はCoinbaseの価格が高く、米国中心の機関投資家の買い需要が強いことを示唆する。マイナスの場合は海外取引所の方が高く、グローバル(特に個人)主導の売買が優勢な状態。出来高加重で算出されるため、単なる価格差ではなく実際の資金フローに近い需給の強さを把握できる。

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