Bitmine、約3万3000ETHを追加購入

ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)ネットワーク企業であるBitmine Immersion Technologies(ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ)は、同社の暗号資産(仮想通貨)、現金、ならびに「ムーンショット(ハイリスク・ハイリターン)」投資の総保有額が142億ドル(約2兆2000億円、1ドル=156円換算)に達したと発表した

中核となるイーサリアム保有数は414万4000枚超となり、これはイーサリアム総供給数の約3.43%に相当する。

同社は長期投資を目的とした暗号資産の蓄積を事業の中心に据えている。ビットマインは現在、イーサリアム総供給数の5%取得を目標とする「Alchemy of 5%(5%の錬金術)」と名付けた戦略を推進しており、今回の発表はその進捗を示すものとなった。

米東部時間2026年1月4日午後9時時点で、ビットマインの保有資産は、イーサリアム414万3502枚(1枚あたり3196ドル換算)、ビットコイン192枚に加え、ナスダック上場のEightco Holdingsへの2500万ドルの出資などを含む。これに加えて、同社の現金保有額は9億1500万ドルに達している。

ビットマインの会長であり、Fundstrate(ファンドストラット)共同創業者のThomas Lee(トーマス・リー)氏は、2026年に向けたイーサリアム市場の見通しについて次のように述べている。

「2026年のイーサリアムには多くの追い風がある。米国政府による暗号資産への支持、ウォール街におけるステーブルコインやトークン化の進展、AI時代における認証や来歴証明の需要拡大、そして若年層を中心とした暗号資産の普及などだ」。

さらにリー氏は、2025年の市場動向にも言及した。

「2025年に見られた商品や貴金属価格の上昇は、歴史的に暗号資産価格の先行指標となってきた。これらは2026年の暗号資産価格にとって好材料になると考えている」。

注目すべきは、ビットマインのイーサリアム取得ペースだ。2025年末は株式・暗号資産市場全体の取引が鈍化した時期であったにもかかわらず、同社は直近1週間で、3万2977ETHを新たに取得したという。

リー氏は「我々の分析では、ビットマインは他のイーサリアム系デジタル資産トレジャリー企業を上回るペースでイーサリアムを蓄積している」と強調する。

同社はまた、2026年1月15日にラスベガスで開催予定の年次株主総会を前に、発行可能株式数の増加に関する特別会長メッセージを公表した。

リー氏はその理由について、次のように説明している。

「発行可能株式数の増加は、資本市場での柔軟な対応、将来的な株式分割、そして選択的なM&Aを可能にするために必要である。ビットマインの唯一の焦点は株主価値の創出であり、そのために1株あたりのイーサリアム保有量を増やし、イーサリアムからの利回りを最適化し、将来性のある『ムーンショット』投資を行っていく」。

ステーキング事業もビットマイン重要な柱だ。2026年1月4日時点で、同社がステーキングしているイーサリアムは65万9219枚に達し、評価額は約21億ドルにのぼる。これは1週間で25万枚以上増加した計算となる。

現在のコンポジット・イーサ・ステーキング・レート(Cmposite Ether Staking Rate:CESR)は年率2.81%で、ビットマインが保有する全イーサリアムがステーキングされた場合、年間約3億7400万ドル、1日あたり100万ドル超の手数料収益が見込まれるという。

ビットマインは現在、3社のステーキング事業者と連携しながら、独自のステーキング基盤であるMAVAN(Made in America Validator Network)の立ち上げを進めている。

リー氏は「MAVANは最高水準のセキュリティとインフラを備えたステーキングソリューションとなり、2026年初頭の稼働を予定している」と語った。

暗号資産トレジャリー企業としての規模でも、ビットマインは際立った存在感を示している。同社は世界最大のイーサリアムトレジャリー企業であり、暗号資産全体では、ビットコインを大量保有するStrategy(ストラテジー)に次ぐ世界第2位の規模である。

株式市場での流動性も高い。ファンドストラットのデータによると、ビットマイン株は直近5日平均で1日あたり約9億8000万ドルの取引高を記録し、米国上場株式約5700銘柄中第44位にランクインした。IBMと肩を並べる水準であり、暗号資産関連銘柄としては異例の高流動性と言える。

|文・編集:Shoko Galaviz
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