レイヤー1ブロックチェーンAptos(アプトス)の開発を主導するAptos Foundation(アプトス財団)とAptos Labs(アプトス・ラボ)は5月7日、Aptosエコシステム全体の開発に5000万ドル(約77億5000万円、1ドル=155円換算)超を投じる方針を発表した。AIエージェント向けインフラと研究に特に重点を置き、機関投資家向け市場とAIを活用したオンチェーンシステムの育成を目指す。
両者は声明で「自律型エージェントはすでに、人間には到底及ばない頻度でオンチェーン取引を行い、最も速く、最も安定していて、不正操作が最も困難な場所にルーティングしている」と指摘し、サブセカンドの最終性や24時間365日稼働するワークロードに耐える信頼性が、エージェント型経済の前提条件になるとの見方を示した。
資金はAptosスタック全体の複数のイニシアチブに充てられる。重点対象には、Aptos Labsが開発しメインネット上で完全オンチェーン稼働するパーペチュアル取引所「Decibel」(累計取引高は10億ドルを突破)、AIエージェントのデータ需要を想定した分散ストレージ「Shelby」が含まれる。さらにネオバンクや機関投資家向けプラットフォーム、ウォレット事業者との連携も対象だ。
今後の開発計画として、フロントランニングを技術的に防ぐ暗号化メンプール、機関投資家フローを取り込むためのFIX/CCXT接続、単一障害点を排除するマルチリーダー型コンセンサス、機密性を備えたパーペチュアル取引などを挙げた。ネイティブトークントークンのAPTは、取引ごとのバーン(焼却)、機能アクセス権、ステーキングによる性能拡張という3つの役割を担い、ネットワーク需要と供給縮小を直結させるとしている。
|文・編集:井上俊彦
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