アメリカ司法省(DOJ)は4月29日、FBI、ドバイ警察、中国公安部による前例のない国際共同捜査の結果、少なくとも276人が逮捕され、暗号資産(仮想通貨)投資詐欺に使われていた9カ所以上の詐欺拠点が解体されたと発表した。
逮捕者の内訳は、ドバイ当局による275人とタイ王国警察による1人。ドバイで拘束された中にはサンディエゴの連邦裁判所で電信詐欺およびマネーロンダリングの罪で起訴された被告3人も含まれる。起訴された6人は「豚の屠殺(ピッグ・ブッチャリング)」と呼ばれる手口で、偽の友情や恋愛関係を通じて被害者の信頼を得た後、偽の暗号資産投資プラットフォームに資金を送らせていた。被害額は数百万ドル規模に上るとされる。
今回の捜査ではMeta(メタ)が重要な情報を提供し、捜査に大きく貢献した。
カリフォルニア州南部地区連邦検事のAdam Gordon(アダム・ゴードン)氏は「詐欺師たちは地球の反対側にいれば安全だと考えていたが、その世界は変わった。グローバルな犯罪には、グローバルな司法で対処する」とコメントした。
本件は、暗号資産詐欺が国境を越えて行われる現実に対し、複数の国と民間企業が連携して対抗した画期的な事例といえる。
|文・編集:井上俊彦
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