ビットコインは分散資産になり得るのか──“分散が効かない相場”の再来【エックスウィンリサーチ】

● VIX低下の裏で、株式と債券の相関が再び正に転換
● 伝統的な60/40モデルの分散機能が弱まりつつある
● ビットコインは独自の値動きを維持し、分散資産として再評価されている

足元の金融市場では、表面的にはリスクが落ち着いているように見える。しかし、その裏側ではより重要な構造変化が進行している。テーマとなるのは、「分散の機能が崩れつつある市場」において、ビットコインがどのような役割を担い始めているのかという点である。

まず前提として、VIX(CBOE Volatility Index)は市場の不安心理を測る代表的な指標であり、数値が高いほどリスク回避姿勢が強く、低いほど市場が安定していると解釈される。今回のチャートが示す通り、VIXはイラン紛争前の水準まで低下しており、一見すると市場は安定を取り戻しているように見える。

しかし、この「安心感」はやや表層的なものである。現在の市場では、株式と債券の相関が再び正に転じる動きが見られており、2022年にも観測された「分散が効かない相場」が再来しつつある。

ここで重要となるのが、伝統的な資産運用モデルである60/40ポートフォリオである。これは資産の60%を株式、40%を債券に配分することで、リスクとリターンのバランスを取る手法であり、長年にわたり有効とされてきた。しかし、このモデルは株式と債券が逆相関であることを前提としているため、両者が同時に下落する局面では分散効果が機能しない。

現在の市場はまさにその状況に近づいている。株式と債券が同方向に動くことで、ポートフォリオ全体のボラティリティが高まり、「分散しているはずなのにリスクが下がらない」という構造が生まれている。

このような環境下で注目されるのが、従来の資産とは異なる値動きを持つ分散資産である。金やコモディティに加え、ビットコインもその候補として浮上している。

添付のチャートは、ビットコイン価格、Coinbase Premium Index、そしてVIXの関係を示している。この中で確認できるのは、VIXが低下する局面においても、ビットコインが独自の値動きを維持している点である。これは、単なるリスク資産としての挙動とは異なる特徴である。

さらに、Coinbase Premium Indexがプラス圏で推移する局面では、米国市場における現物需要の存在が示唆される。これは短期的なトレードではなく、資産配分の一部としてビットコインが組み入れられている可能性を示すシグナルと捉えることができる。

また、VIXが上昇する局面でも、ビットコインが必ずしも同様に下落しているわけではない点も重要である。これは、ビットコインが従来のリスク資産とは異なるドライバーで動いていることを示唆しており、分散資産としての性質を強めている証拠ともいえる。

こうした動きは、ビットコインの位置付けが変化しつつあることを示している。これまでビットコインは高ボラティリティの投機資産として扱われることが多かったが、現在はポートフォリオ全体の効率性を高める「分散資産」としての役割が意識され始めている。

総じて、現在の市場は「リスクが低下している局面」ではなく、「分散の再定義が進む局面」と捉えるべきである。そしてその中で、ビットコインがどのような役割を担うのかは、今後の資産運用における重要なテーマとなる。

分散が効かない時代において、ビットコインは単なるリスク資産ではなく、新たな分散の軸となり得るのか。その検証は、すでに始まっている。

ショート動画

①ビットコインは分散資産になり得るのか|分散が効かない相場の再来【エックスウィンリサーチ分析】
https://youtube.com/shorts/r4ICEkd7Flw

②ビットコインチャート解説|VIXと需給で見る市場構造【エックスウィンリサーチ分析】
https://youtube.com/shorts/8-M7aOvgKLA

オンチェーン指標の見方

このチャートは、Bitcoin価格、Coinbase Premium、CBOE Volatility Index(VIX)を重ね、市場構造を同時に捉えるものです。VIXが低下し市場が安定しているように見える一方で、ビットコインは必ずしも連動せず独自の動きを維持しています。さらにCoinbase Premiumがプラス圏で推移する局面では、米国中心の現物需要が価格を支えていることが示唆されます。これはビットコインが単なるリスク資産ではなく、分散資産として再評価されつつあることを示しています。

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