DeFi拡大の裏側|トランザクション増加と制度整備の意味【エックスウィンリサーチ】

● Ethereumのトランザクション数が2026年に入り大幅増加し、実需回復が進行
● DeFiの再活性化がネットワーク活動を押し上げる主要因
● CLARITY法案による制度整備が中長期的な資本流入の土台に

2026年に入り、イーサリアム市場において顕著な変化が確認されている。その中でも特に注目すべきは、オンチェーン指標である「Ethereum: Transaction Count(Total)」の大幅な増加である。価格面では依然としてレンジ推移が続く中、ネットワーク活動は明確に回復しており、これは単なる投機的な動きではなく、実需に裏付けられた変化である可能性が高い。

この背景にあるのが、DeFi領域の再評価である。2024年から2025年にかけては、規制不透明感や利回り低下により一時的に資金が流出していたが、足元では再び資金が戻りつつある。特に、ステーブルコインを活用した流動性供給やレンディング、DEX取引の増加がトランザクション数を押し上げている。これは、単なる価格上昇期待ではなく、実際にプロトコルを利用する動きが活発化していることを示唆している。

さらに重要なのは、制度面での変化である。現在、米国で審議が進むCLARITY法案は、単なる規制整備ではない。「DeFiを許容するのか、それとも抑制するのか」という長年の論点に対し、初めて明確な方向性を与える枠組みとなりつつある。

これまで市場の最大のリスクは、「開発者が責任を問われる可能性」だった。コードを書いただけで違法とされる不確実性は、DeFiにとって構造的なブレーキとなっていた。しかし最新の草案では、非カストディ型開発者に対するセーフハーバーが盛り込まれ、単にコードを提供するだけでは金融機関として扱われないことが明記されている 。

これは決定的な変化である。
「作ること自体がリスクだった世界」から、「ルールの中で構築できる世界」へと移行し始めている。

もちろん、KYC義務の適用範囲やステーブルコイン報酬規制など、未解決の論点は依然として残されている。しかし本質的に重要なのは、議論のステージがすでに変わっている点にある。もはや問題は「禁止するかどうか」ではなく、「どのように共存させるか」に移行している。

この制度的シフトは、これまで様子見を続けていた機関投資家や開発者にとって極めて重要なシグナルとなる。規制の明確化は、リスクの低下であると同時に、資本流入のトリガーでもある。

オンチェーンの実需回復と制度的な後押しが同時に進行している点は、今回のサイクルの特徴的な構造である。過去のサイクルでは、価格主導でネットワーク活動が後追いするケースが多かったが、現在はむしろ活動の増加が先行している。この点は、より持続可能な成長の初期段階である可能性を示唆する。 総じて、イーサリアム市場は「価格の停滞」と「実需の拡大」という一見矛盾する状態にあるが、その裏側では構造的な改善が進行している。CLARITY法案の動向とともに、オンチェーン指標の持続的な改善が確認されれば、中長期的なトレンド転換の初動と位置付けられる可能性がある。

◆ショート動画  DeFi拡大の裏側|トランザクション増加と制度整備の意味【エックスウィンリサーチ分析】
https://youtube.com/shorts/TG3q5vOJx9A?feature=share

オンチェーン指標の見方

Ethereum: Transaction Count(Total)は、一定期間内に発生した全トランザクション数を示す指標。ネットワーク上の利用状況や実需の強さを測る最も基本的なオンチェーンデータの一つ。増加している場合、DeFi・NFT・送金などの実際の活動が活発化していることを示唆。価格と乖離して上昇する場合は、「実需先行型の回復局面」を示す重要なシグナルとなる。

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