強いようで危うい──ビットコイン市場の真実【エックスウィンリサーチ】

● CryptoQuantによれば、BTC需要はStrategy一社に極端に集中
● 他企業の需要・参加は大幅に低下し、構造は偏在
● 短期的な支えと中長期的なリスクが共存

CryptoQuantによれば、現在のビットコイン市場におけるトレジャリー需要は、ほぼStrategy一社によって支えられている。直近30日間で同社は約45,000BTCを購入し、これは過去約1年で最も速いペースとなっている。一方で、他のトレジャリー企業による購入は約1,000BTCにとどまり、ピーク時から99%減少。市場における追加需要の大部分が消失している状況だ。

さらに注目すべきは、参加企業数の減少である。2025年のピーク時には30日間で50件以上の購入が確認されていたが、現在は10件台に低下している。これは単なる資金量の問題ではなく、「市場参加の広がり」が失われていることを意味する。

その結果、保有構造も大きく歪んでいる。Strategyはトレジャリー企業全体の約76%のBTCを保有し、他企業のシェアは縮小。ビットコイン市場は実質的に「一社主導」の需給構造に近づいている。

また、オンチェーンデータでも同様の傾向が確認できる。Coinbase Premiumは不安定な推移が続いており、米国主導の現物需要が広範に回復しているわけではない。これは、特定プレイヤーによる買いが市場を支えている一方で、需要の裾野が広がっていないことを示唆している。

この構造には明確なメリットとデメリットが存在する。

まずメリットとしては、需給の安定性が挙げられる。単一の大口プレイヤーによる継続的な買いは、価格の下支えとして機能しやすい。特に市場が不安定な局面では、このような「確定的な需要」が存在することは、ボラティリティの抑制や下落リスクの軽減につながる。また、長期志向のプレイヤーによる蓄積は、供給のロックアップを促し、流通量の減少を通じて価格の上昇圧力を生み出す可能性もある。

一方で、デメリットはより構造的である。最大の問題は需要の持続性だ。市場が健全に拡大するためには、複数の主体による分散した資金流入が必要だが、現在はそれが機能していない。つまり、今の上昇は「広がりのある強気」ではなく、「集中による支え」に過ぎない。

さらにリスクとして、Strategyの行動が市場に与える影響が極端に大きくなっている点も無視できない。仮に同社の購入ペースが鈍化、あるいは停止した場合、需給バランスは急速に崩れる可能性がある。これは市場の安定性を一見高めながら、実際には依存度を高める「構造的脆弱性」を意味する。

また、他企業の不参加は、新規資金の流入経路が限定されていることを示唆する。これは市場の成長余地を制限する要因となり、長期的には上昇トレンドの持続性に疑問を投げかける。

結論として、現在のビットコイン市場は「強さ」と「脆さ」が同時に存在する特殊な局面にある。

重要なのは、誰が買っているかではなく、「誰が買わなくなったか」を見ることだ。この視点が、次のトレンドを見極める鍵となる。

◆ショート動画  強いようで危うい──ビットコイン市場の真実
https://youtube.com/shorts/4Wk2Yv2M0XA

オンチェーン指標の見方

Coinbase Premiumは、Coinbaseと他取引所(主にBinance)の価格差を示す指標。プラスは米国投資家の買い圧力、マイナスは海外主導の売り圧力を意味する。特に機関投資家の現物需要を反映しやすく、市場の主導権を測る重要指標。継続的なプラスは強気シグナル、マイナス定着は需給の弱さを示唆する。

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