オンチェーン分析企業Glassnode(グラスノード)のアナリスト、Chris Beamish(クリス・ビーミッシュ)氏らは最新のレポートで、ビットコイン(BTC)市場が現在「構造的に脆弱な防御的局面」にあると分析した。ビットコインの価格は主に6万ドル〜7万2000ドルのレンジにとどまっており、売り圧力は同水準の需要帯で吸収されているものの、上昇局面では8万2000ドル〜9万7000ドル付近に存在する含み損を抱えた多くの保有者による供給が上値を抑えているという。
現物市場では、下落局面で取引高が急増する一方、その後の持続的な出来高が伴っておらず、長期的な蓄積ではなく「反応的な売買」にとどまっていることから、需要の浅さが確認されているという。またETF(上場投資信託)やDAT企業の準備金などの資金フローも純流出へ転じており、機関投資家のリスク削減姿勢が続いている。
一方、デリバティブ市場では無期限先物のプレミアムが中立圏まで圧縮されるなど、レバレッジ主導の投機的モメンタムも減退している。オプションは下方ヘッジ需要の高まりが観測され、市場全体の防御的姿勢を裏付けている。
Glassnodeは、本格的な上昇トレンドへの転換には、約7万9200ドル付近の「True Market Mean(市場全体の平均取得コスト)」を明確に回復するか、現物市場における持続的な資金流入の再開が不可欠だと指摘している。
|文・編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
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