2026年度に向けて注目する5つの暗号資産 ──エックスウィンリサーチファンド(DeFiファンド)が見る構造変化【エックスウィンリサーチ】

エックスウィンリサーチファンド(DeFiファンド)では、2026年度の運用環境を見据え、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、BNB、XRPの5資産を重点的に注視している。その理由は、単なる価格上昇や短期的なテーマではない。DeFiを軸とした運用において重要なのは、「どの資産に、どの質の資金が、どの構造で集まり始めているか」である。

足元の価格推移と、オンチェーンデータ(Spot Average Order Size)を重ねると、この5資産には共通して、リテール主導ではない静かな構造回復が確認できる。以下では、2026年1月中旬時点の具体的な数値を踏まえながら、それぞれの資産の現在地と役割を整理する。

ビットコイン(BTC)

BTCは現在、9万〜9万5,000ドルのレンジで推移している。年初来の上昇率は約5%と控えめだが、85,000〜88,000ドル帯で下値が明確に支えられている。オンチェーンでは、通常注文が9万〜11万ドル台、大口注文は10万ドル超で安定。リテールの存在感は限定的で、価格は大口主体で静かに形成されている。BTCは2026年度に向け、DeFi市場全体のリスク許容度を測る基軸・アンカー資産としての役割を担っている。

イーサリアム(ETH)

ETHの価格は3,200〜3,300ドル前後。年初の2,900ドル台からは約8%上昇し、回復の質はBTCを上回る。Big Whaleの平均注文サイズは3,800〜4,500ドルに集中し、3,000ドル台は明確に大口資金の主要取引ゾーンとなっている。ETHは現在、投機対象ではなく、DeFi・ステーキング・金融インフラの中核資産として再評価される局面にある。

ソラナ(SOL)

SOLは140〜145ドル前後で推移し、年初比で12%超の上昇。5資産の中で最も高いパフォーマンスを示している。オンチェーンでは、Big Whaleの注文が180〜220ドル帯に集中。リテールの動きはほとんど見られず、この上昇は明確にリスクオン判断を下した大口資金の流入によるものだ。SOLは2026年度において、アルト市場全体の温度感を測る先行指標的な存在となっている。

BNB

BNBの価格は940〜960ドル前後。年初来で約10%上昇しており、値動きは比較的穏やかだ。通常注文は900〜1,050ドル、大口注文は1,050〜1,200ドルと、注文構造は極めて安定している。リテールの影響はほぼ見られない。BNBは2026年度において、実需と流動性に裏付けられたインフラ型アルトとして、ポートフォリオの安定性を高める役割を担う。

XRP

XRPは2.05〜2.10ドル前後で推移し、年初比で約10%上昇。Big Whaleの注文は2.2〜2.6ドルに集中する一方、リテールは1.8〜2.1ドル帯に多い。この構造は、XRPが依然としてイベント・制度・フローに反応しやすい資産であることを示している。2026年度においてXRPは、中核ではなく、局面ごとに効かせる戦術的ポジションとして位置づけられる。

なぜエックスウィンリサーチファンド(DeFiファンド)は、この5資産を注視するのか、理由は三つある。

第一に、いずれもDeFiエコシステムと深く結びついている点だ。ETHとSOLはDeFiの基盤、BNBは実需と流動性のハブ、BTCは資金循環の軸、XRPは決済・トークン化における接続点として機能している。

第二に、現在の価格帯はオンチェーン上でも大口主体で形成され、過熱が見られない。これは、流動性を保ちながら運用規模を拡張できる余地が残されていることを意味する。

第三に、価格に先行して参加者の質が変化している点だ。短期投機ではなく、中期視点の資金が入り始める局面は、リスクとリターンのバランスが最も取りやすい。

エックスウィンリサーチファンド(DeFiファンド)が見ているのは、目先の値動きではない。2026年度に向け、「どの資産が、どの構造で資金を受け止めるのか」という一点である。相場はまだ静かだ。しかしオンチェーンが示す数字は、次の局面に向けた土台が、すでに水面下で積み上がりつつあることを明確に物語っている。

オンチェーン指標の見方

Spot Average Order Size:現物市場における1回あたりの平均注文金額を示し、市場を動かしている参加者の規模を可視化する指標です。数値が大きいほど大口・機関投資家主導、小さいほどリテール主導の相場と解釈されます。価格上昇と同時にOrder Sizeが拡大していれば、健全な大口主導のトレンド形成を示唆します。価格と乖離して読むことで、相場の持続性や過熱度を判断できます。