2026年、暗号資産は金融商品取引法(金商法)の枠組みに組み込まれる。
これは、ひとつの業界ルールが変わるという話ではない。暗号資産が「周縁的なテクノロジー」や「ニッチな商品」ではなく、日本の金融市場の内側に正式に位置づけられるという、大きな転換点だ。
もはや問われているのは、暗号資産が広がるかどうかではない。今後、どのような形で、誰が、どう広げていくかだ。そしてこの転換は、2026年に突然起きるわけではない。
2025年、国内ではドル建て、円建ての双方でステーブルコインが登場した。
「大阪・関西万博」では、ウォレットが100万を超える人にダウンロードされた。
企業がビットコインを保有する動きも大きな注目を集めた。
2025年に生まれた変化が、2026年は具体的な形となり始める。点は、一本の線としてつながり始めている。
2026年を迎えるにあたり、NADA NEWSは、ひとつひとつの点を、そして一本の線を鮮明に捉えるため、Web3/ブロックチェーン、TradFi(伝統的金融)、スタートアップ、パブリックセクターなどから注目の人物にインタビューを行った。
現時点で確定しているラインナップは以下のとおりだ。加えて、財務大臣の片山さつき氏、SBIグループを率いる北尾吉孝氏のインタビューも予定している。
New Atlas for Digital Assets ── 新たに「NADA NEWS」として生まれ変わった2026年、私たちは引き続き、デジタル資産市場の「地図」と「コンパス」を目指してまいります。
本年もよろしくお願いいたします。
NADA NEWS編集長 増田隆幸
年始特集ラインナップ
3メガバンク共同ステーブルコイン、金商法下での暗号資産ビジネス、量子コンピューター──三井住友銀行が見据える金融の未来とは
テックを超えた社会基盤へ、イーサリアムが目指す次の10年──Ethereum Foundation 宮口あや氏が語った「無限の庭」
ビットコインETFは「金商法だけでは実現しない」──野村が見据える制度と実務、そして顧客接点の再設計
鹿児島の離島にポツンと現れた、Web3仕掛けの「ビール工房」を追う──建物2000分割、新しいNFTオーナーシップの形
暗号資産、金商法移行への「覚悟」──JVCEA小田代表が語る、自主規制の再定義
ステーブルコイン、トークン化預金、CBDC……お金の形はどう変わるのか。“こじらせた高校生” が見つけた価値交換の面白さ
DATはバブルか、投資ファンドが見据えるブームの先──パンテラが語る“資産運用力”と日本市場の可能性
「インターバンクの流通量を超える」──JPYC岡部代表が語る、ステーブルFXの破壊力
万博、KDDIとの提携──大胆な打ち手でウォレットとDeFiという難問に挑むHashPort、社会実装フェーズへ
to be continued…
(タイトルは現時点のものです。一部、変更になる可能性があります)