OpenAI(オープンAI)のCEO、Sam Altman(サム・アルトマン)氏が手掛けるIDプロジェクトWorldは3月17日、開発者向けツールキット「AgentKit」のベータ版をリリースしたと発表した。
AgentKitは、同社の人間証明技術「World ID」を活用し、AIエージェントが固有の人間によって裏付けられているという暗号学的証明を提供できるようにするもの。Coinbase(コインベース)とCloudflare(クラウドフレア)が開発したプロトコル「x402」の拡張機能として構築されている。x402は、AIエージェントが少額の手数料を支払うことでWebサイトやその他のサービスにアクセスできるようにするプロトコルで、2025年のローンチ以降、1億件以上の決済を処理してきた。
AgentKitのリリースは、AIエージェントが急速に進化し、人間の手では時間が掛かるさまざまなタスクを処理するようになる中で発表された。Worldによると、一部の推計では、エージェント型コマースの市場規模は2030年までに3兆ドル(約465兆円、1ドル155円換算)から5兆ドル(約775億円)に達し、AIエージェントが米国のeコマース市場の最大25%を占める可能性があるとされている。
だが、エージェント型コマース市場が拡大するにつれ、「本人確認」の問題が指摘されている。
これまで、1人の人間が数千ものAIエージェントを操作し、それぞれが個別に支払いを行った場合、Webサイト側はそれらのエージェントに何人が関与しているのかを判断することはできなかった。Webサイトは、同一人物による重複予約などを避けるため、エージェントの背後に唯一無二の人間が存在することを確認する方法と必要としている。
Worldは、この問題を解決するのがWorld IDだと述べた。World IDを使えば、個人情報を一切開示することなく、暗号化技術を用いて自分が唯一無二の人間であることを匿名で証明でき、この技術はAIエージェントにも適用可能だという。
World IDが統合されたAgentKitを使うことで、AIエージェントはWebサイトとやり取りする際、エージェントの背後に固有の人間が存在することを証明できる。この証明によって、Webサイトへのアクセスが許可される仕組みだ。
AgentKitは今後、次世代World IDプロトコルの展開に合わせて、正式版となるバージョン1.0がリリースされる予定。
|文・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
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