Crypto.com、予測市場「OG」を正式ローンチ

暗号資産(仮想通貨)取引所Crypto.com(クリプト・ドットコム)は、新たな予測市場「OG」の正式な立ち上げを発表した

OGは、スポーツ、金融、政治、文化、エンターテインメントといった現実世界の出来事の結果を予測・取引できるプラットフォームで、最初の100万人の登録ユーザーには最大500ドル(約7万8000円、1ドル=156円換算)相当のリワード(報酬)が提供される。

ユーザーは専用アプリのダウンロード、またはWebサイト「OG.com」から参加できる。

OGは、クリプト・ドットコムの関連会社であり、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録された取引所および清算機関であるCrypto.com | Derivatives North America(CDNA)によって提供される。消費者向けアプリの使いやすさ、ソーシャルメディア的な交流要素、そして機関投資家レベルの取引基盤を組み合わせた設計が特徴だ。

スポーツを軸に広がる予測市場

OGでは、スーパーボウル(NFL優勝決定戦)やマーチ・マッドネス(全米大学体育協会バスケットボールトーナメント)といった主要スポーツイベントをはじめ、経済指標、政治イベント、エンターテインメントや文化的トレンドまで、幅広いイベント契約を扱う。これらはCFTC規制下のスポーツイベント契約を中心に構成されている。

プラットフォーム上では、群衆の見方を反映した市場主導の確率がリアルタイムで可視化され、ユーザーは「次に何が起こると市場が考えているか」を直感的に把握できる。また、他のトレーダーとつながり、意見を共有し、成果を祝うといったソーシャル要素も組み込まれている。

さらにOGは、クリプト・ドットコムの連邦認可を受けた先物取引業者(FCM)を通じて、CDNAが提供するマージン型予測契約へのアクセスも計画している。これは、予測市場として初のマージン取引対応となる見込みだ。

クリプト・ドットコム共同創業者兼CEOのKris Marszalek(クリス・マルザレク)氏は、「我々は規制が複雑な環境下で暗号資産アプリのブランドと体験を築いてきた。その成功を予測市場分野でも再現したい」と述べている。同社の予測市場事業は、過去6カ月で週次40倍の成長を記録しており、これがOGを独立した専用プラットフォームとして立ち上げる判断につながったという。

OGのCEOには、クリプト・ドットコム最高法務責任者でもあるNick Lundgren(ニック・ルンドグレン)氏が就任した。同氏は、2024年12月に米国で初となるCFTC認可のスポーツ予測契約を主導した人物であり、2022年にはクリプト・ドットコムによるCDNA買収(当時、業界最大級の買収)を指揮した実績を持つ。

ルンドグレン氏は、「スポーツは予測市場の自然なハブだ。OGは、パーレー(組み合わせ予測)やマージン取引、動的なソーシャルレイヤーを備え、ファンにとって『当たれば報われる』包括的な体験を提供する」と意気込みを語っている。

OGは、クリプト・ドットコムが築いてきたスポーツ・エンターテインメント分野でのパートナーシップを活用したVIPプログラムも展開する。クリプト・ドットコム・アリーナ、UFC、フォーミュラ1、UEFAチャンピオンズリーグなどとの関係を生かし、特別な体験やイベントを提供する計画だ。

また、OGはクリプト・ドットコムの業界最高水準のセキュリティとコンプライアンス基盤に支えられており、消費者保護や責任ある取引を重視する。ユーザーがリスクを管理しながら取引できるよう、ツールやリソースの提供も行われる。

OGは米国に本社を置き、まずは米国市場に注力するが、将来的にはグローバル展開も予定されている。クリプト・ドットコムは、規制順守と技術力を背景に、予測市場を次なる成長分野と位置付けている。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock

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