東証スタンダード上場のエス・サイエンスは27日、取締役会においてビットコインを活用した新たな株主優待制度の導入を決議したと発表した。
対象となるのは、2026年3月31日時点の株主名簿に記載された、同社株式を100株以上保有する株主である。
用意されるビットコインの総額は2000万円相当で、当選者総数は1350名。具体的な配分内訳は、10万円分が50名、3万円分が100名、1万円分が1200名に設定されている。
市場では今回のビットコイン優待導入が材料視され、同社の株価は反発した。

今回の優待新設の背景には、同社が進める事業構造の抜本的な転換がある。
ニッケル等の金属製品販売を行ってきた同社は現在、ビットコインを中核資産とする「デジタル・トレジャリー・カンパニー」への移行を推進している。
20日に公表された中期事業計画では、2029年3月期までにビットコイン保有量を5000BTC超へ引き上げる目標が掲げられた。
業績面では、2026年3月期に14億4800万円の最終赤字を見込む一方、事業面ではBTC運用益を柱とするトレジャリー事業に加え、デジタルアセット関連企業への投資・助言を行うアドバイザリー事業などを成長エンジンに据える方針を示している。
また、2026年4月1日付で商号を「エスクリプトエナジー株式会社」へ変更することも予定されている。
|文:栃山直樹
|画像:同社ウェブサイトから(キャプチャ)