Visa、BVNKと提携しステーブルコイン決済を強化

ステーブルコインインフラプロバイダーのBVNKは1月14日、デジタル決済の世界的リーダーであるVisa(ビザ)との戦略的提携の締結を発表した。

この提携を通じて、年間300億ドル(約4兆7700億円、1ドル159円換算)超のステーブルコイン決済を処理するBVNKは、Visaの1兆7000億ドル(約270兆3000億円、1ドル159円換算)規模の資金移動ネットワーク「Visa Direct」におけるステーブルコイン決済を支援する。一部の企業は、Visa Directでの支払い資金を法定通貨だけでなくステーブルコインで調達し、受取人のデジタルウォレットに直接送金できるようになる。

この提携により、Visa Directのステーブルコインサービスが、承認された地域において強化され、より幅広い顧客ニーズに対応する新たな道が開かれるとともに、エンドユーザーは資金を受け取る方法やタイミングについてより多くの選択肢を得ることができる。これは、次世代の決済を支えるステーブルコイン技術への投資を継続するVisaの姿勢を反映しているという。

Visaのコマーシャル&マネームーブメントソリューション担当グローバル製品責任者、Mark Nelsen(マーク・ネルセン)氏は「ステーブルコインはグローバル決済にとって刺激的な機会であり、週末、祝日、銀行休業時を含め、摩擦を軽減してより迅速で効率的な決済手段へのアクセスを拡大する非常に大きな可能性を秘めている」とプレスリリースで述べた。

2025年5月にはVisaがBVNKに投資

今回の発表は、両社の戦略的関係の新たな段階を示すものだ。Visaの投資部門Visa Venturesは2025年5月、BVNKに投資したことを発表しており(投資額は非公開)、今回の統合により、Visa DirectはBVNKが提供するステーブルコインインフラへと領域を拡大することになる。

このサービスの展開は、まずはデジタル資産決済の需要が高い市場に重点を置き、その後、顧客ニーズに応じて世界規模で拡大していく予定だ。

|文・編集:廣瀬優香
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