Franklin Templeton、マネーマーケットファンドをトークン化金融市場向けに変更

米資産運用大手のFranklin Templeton(フランクリン・テンプルトン)は1月13日、関連会社であるWestern Asset Management(ウエスタン・アセット・マネジメント)が運用する2つの機関投資家向けマネーマーケットファンド(MMF)をトークン化MMF市場向けに変更したと発表した。

これらの変更は、フランクリン・テンプルトンが、ブロックチェーンベースの技術を活用した伝統的投資商品の強化に注力していることを強調するものだという。

LUIXX

1つ目の「Western Asset Institutional Treasury Obligations Fund(ティッカー:LUIXX)」は、2025年7月に成立した連邦ステーブルコイン枠組みであるGENIUS(ジーニアス)法の準備金要件に準拠するよう更新され、満期93日以内の米国債のみを保有するようになった。

この変更により、金融機関によるステーブルコインの採用が加速する中で、LUIXXはステーブルコインの準備金として利用可能になった。

DIGXX

2つ目の「Western Asset Institutional Treasury Reserves Fund(ティッカー:DIGXX)」は、ブロックチェーン対応の仲介プラットフォームを通じた販売を目的としたデジタル機関投資家向けシェアクラスを導入。承認された仲介業者は、ブロックチェーン技術を活用してファンド株式の所有権を記録、移転することが可能だ。

この更新により、迅速な決済、24時間365日の取引、デジタル担保および現金管理システムとの容易な統合が実現。一方、ファンド自体は引き続きSEC(米証券取引委員会)に登録されたMMFとして維持される。

フランクリン・テンプルトンのデジタル資産部門責任者、Roger Bayston(ロジャー・ベイストン)氏は「伝統的なファンドはすでにオンチェーンに移行し始めているため、その能力に疑問を呈するのではなく、多くの人々にとってよりアクセスしやすく、実用的なものにすることに注力している」とプレスリリースで述べた。

フランクリン・テンプルトンは、ここ数カ月でブロックチェーン分野への取り組みをさらに強化している。2025年11月には、香港でプロ投資家向けにトークン化された米ドル建てMMFを発表。同月に、同社のBenji Technology Platform(ベンジ・テクノロジー・プラットフォーム)をCanton Network(カントン・ネットワーク)に拡大したことも発表した。

|文・編集:廣瀬優香
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