●SBIホールディングスの北尾吉孝会長は、同社が100億ドル相当のXRPを保有しているとの噂を否定。実際には、リップル社の株式9%を保有していると明確にした。
●週終値1.50ドル超えの予測が大幅ダウン。市場全体のリバウンドに乗り切れない展開。
●テクニカル指標では、1.53ドルがブレイクアウトか反落かを決める重要なゾーンに。
リップル(XRP)の価格上昇は1.50ドル水準の回復を複数回試みたものの、2%程度の上げ幅に留まっている。16日の暗号資産(仮想通貨)市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派的な期待や、イーロン・マスク氏による新たな暗号資産プラットフォームの発表を受けて好転した。
しかし、この楽観ムードに冷や水を浴びせたのが、リップルのアジアにおける主要パートナー、SBIホールディングスの北尾吉孝代表取締役会長兼社長による重要な声明だ。北尾氏は15日、「SBIが100億ドル相当のXRPを保有している」というSNS上の主張を否定した。
X上で、SBIがシンガポール拠点の暗号資産取引所Coinhakoを買収したとの投稿に応じる形で、北尾氏は次のように説明した。
「100億ドル相当のXRPではなく、リップル社の株式約9%を保有している。したがって、当社の“含み資産”はさらに大きい可能性がある。」
Yahoo Financeのデータによると、リップル社の非上場株式(RIPL.PVT)は1株129ドルで取引されており、時価総額は213.4億ドルに達する。これに基づくと、SBIの保有分は約19億ドル(約2913億円、1ドル=153円換算)となり、噂されていた100億ドルという数字より80%下回ることになる。

つまり、SBIはXRPトークンを直接数十億ドル規模で保有しているのではなく、リップル社の株式を保有しているということが改めて明確になった。
SBIの多額のエクスポージャーは、同社がリップルの長期的な成長性にコミットしていることを示すものの、XRP現物市場の短期的な価格変動への影響は限定的とみられる。
Kalshiのトレーダー、1.50ドルの突破維持に懐疑的
月曜日の市場全体の回復にもかかわらず、予測市場の動向はXRPに対して慎重な見方を示している。現在のXRP価格から±10%のレンジ内では、トレーダーは防御的な姿勢を強めているようだ。

記事執筆時点でXRPは前日比2%高の1.48ドル付近で取引されているが、予測市場Kalshiの「金曜日午後5時(米東部時間)時点のリップル価格」では、1.50ドルを上回って週を終える確率が16ポイント低下し、51%となった。
この急低下は、持続的なブレイクアウトへの確信が薄れていることを示している。
一方で、1.42ドル以上で終わる確率は4ポイント上昇して74%、1.45ドル以上は3ポイント上昇の62%となった。投資家は強気な上昇を追うのではなく、より低い抵抗帯にポジションを集中させており、積極的な上値追いの意欲は限定的だ。
XRP価格見通し:5週連続の下落が重いレジスタンスに
背景を整理すると、XRPはビットコインが過去最高値の12.6万ドルから反落した2025年10月以降、プラス収支で終えた週はわずか3回しかない。
先週金曜には、米消費者物価指数(CPI)を受けた反発で5週連続の下落にようやく終止符を打ったものの、過去数週間の下落水準が現在は幾重にも重なる「戻り売り」の抵抗帯(レジスタンス)となっている。

XRP/USDの週足チャートでは、強気のブレイクアウト確率が55%となっており、下落継続の可能性をわずかに上回っているものの、決定的な差ではない。週足RSI(相対力指数)は38付近に位置しており、中立の閾値である50を大きく下回っている。これは、直近の回復モメンタムがいまだ脆弱であることを示している。
今後、週足ベースで1.60ドルを奪還して引けることができれば、上昇の勢いは以前の下落の節目である1.65ドル〜1.72ドル付近まで拡大する可能性がある。しかし、1.42ドルを維持できなければ、直近の強気構造は崩れ、XRPは再び1.30ドル水準を再テストする展開になるだろう。
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