LayerZero、グローバル金融市場向けブロックチェーン「Zero」を発表──Citadel Securitieなどと連携

相互運用性プロトコルLayerZero(レイヤーゼロ)を開発するLayerZero Labs(レイヤーゼロ・ラボ)は2月10日、分散型ネットワークの長年のスケーラビリティ問題を解決する新たなブロックチェーン「Zero(ゼロ)」を発表した。

ゼロはストレージ、計算、ネットワーク、ゼロ知識証明(ZKP)の4分野における進歩を基盤として構築されており、1秒あたりの処理トランザクション数(TPS)最大200万件を可能にする。ゼロの改良により、イーサリアムと比較して約10万倍、ソラナと比較して約500倍の高速パフォーマンスと高いスループットが実現する。

従来のブロックチェーンでは、全てのノードが同じ処理を再実行する必要があるが、ゼロは初の異種アーキテクチャを導入。ゼロ知識証明とJoltを活用し、トランザクションの実行と検証を分離することで、同じ処理を再実行する必要性を排除する。

金融・テクノロジー分野の専門企業・機関との連携

ゼロの展開にあたり、Citadel Securities(シタデル・セキュリティーズ)、The Depository Trust & Clearing Corporation(DTCC)、Google Cloud(グーグル・クラウド)、Intercontinental Exchange(ICE:インターコンチネンタル取引所)など、金融・テクノロジー分野の主要な専門企業・機関と連携していることも明らかにされた。

シタデル・セキュリティーズは市場構造に関する専門知識を提供し、高いパフォーマンスと信頼性が求められる取引、清算、決済ワークフローに同社の技術をどのように適用できるかを評価している。同社は、ネットワークのネイティブトークンかつガバナンス資産であるZROへの戦略的投資も実施している。

DTCCは、ゼロの技術を活用し、DTCCの子会社DTCが提供するトークン化サービスと担保アプリチェーンのスケーラビリティを向上させる方法を検討する。

ICEは、24時間365日稼働する市場やトークン化された担保の統合を見据え、ゼロの応用可能性を検討する。

ゼロは2026年秋のローンチを予定しており、まずは「汎用EVM環境」「プライバシー重視の決済インフラ」「あらゆる市場や資産クラスの取引に対応する環境」の3つのゾーンを提供する計画だ。

なお、世界最大のステーブルコイン発行企業であるTether(テザー)も2月10日、レイヤーゼロに戦略的投資を行ったと発表した。

|文・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock

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