ステーブルコイン最大手Tether(テザー)の独立投資部門であるTether Investments(テザー・インベストメンツ)は2月5日、Gold.comへの戦略的投資を発表した。これは、デジタルおよび従来型の流通チャネルを通じた金へのアクセス拡大を実現するための動きだ。
今回の投資の一環として、テザーは1億5000万ドル(約232億5000万円、1ドル155円換算)の取引によりGold.comの株式の12%を取得。テザーの金連動型ステーブルコインXAUTをGold.comのプラットフォームに統合する。両社はさらに、世界最大のステーブルコインUSDTや、新たに発行された米国向け規制準拠ステーブルコインUSATなどのデジタル通貨を使用して、顧客が物理的な金を購入できるようにする仕組みの検討も進めている。
この発表は、金価格がここ数日で1オンスあたり5000ドルを突破するなど、世界の金市場が新たな勢いを見せる中で行われた。一方、金担保型ステーブルコイン市場も拡大し、過去12カ月で約13億ドル(約2015億円)から55億ドル(約8525億円)超に成長した。テザーのXAUTは現在、金担保型ステーブルコイン市場全体の時価総額の60%超を占めている。
テザーのCEOであるPaolo Ardoino(パオロ・アルドイノ)氏は、「金は何世紀にもわたり、特に金融ストレスや地政学的な不確実性が高まる時期に、価値保存の中核的役割を果たしてきた」と述べた上で、「当社にとって金へのエクスポージャーは短期売買ではなく、ますます不安定化する世界において、ユーザーベースと自社を保護するためのヘッジであり、長期的な資産配分だ」と付け加えた。
テザー・インベストメンツは2月5日、米国初の連邦規制下にあるデジタル資産銀行であるAnchorage Digital(アンカレッジ・デジタル)に対し、1億ドル(約155億)の戦略的投資を行ったことも発表した。
|文・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
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