HashPortは28日、企業向けステーブルコイン決済サービス「HashPort Wallet for Biz」の提供を同日より開始すると発表した。
本サービスは、導入企業の決済手数料、初期費用、月額利用料を無料とし、同時に決済を行うユーザーのネットワーク手数料(ガス代)も同社が負担することで、双方が手数料ゼロで利用できる仕組みを採用している。
利用にあたっては、「HashPort Wallet」内の新機能「ビジネスウォレット」を使用する。
事業者はアプリ内での操作のみで即座に決済用QRコードを発行でき、別途の申し込み手続きは不要である。

同社はステーブルコインによる決済のため、即時の着金およびウォレットからの出金・換金が可能となり、資金効率の改善が見込まれると説明している。
技術面では、Ethereum(イーサリアム)やPolygon(ポリゴン)、Base(ベース)など主要5チェーンに対応し、EIP-7702の実装によるスマートウォレット化が行われた。

HashPort代表取締役CEOの吉田世博氏は、年始のNADA NEWSのインタビューにおいて、このEIP-7702への対応を「スマートウォレット化」を実現する手段として説明していた。
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吉田氏は、これによりガス代をウォレット側で負担し、ユーザーが「ガスレス」でサービスを利用できる環境を整備すると語っており、今回のリリースはその構想を具体的に実装したものとなる。
また、今後の展開として、年内を目処に「クロスチェーン転送プロトコルアグリゲーション」機能の提供が予定されている。
これは、複数の異なるチェーンで支払われたステーブルコインを、国内交換業者が対応する特定のチェーン等へ自動的に変換する機能だという。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから