Ethereum(イーサリアム)共同創設者のVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏が、「分散型バリデータ技術(DVT)」をステーキングプロトコルに統合する提案を発表した。これは既存のステーキング設計が抱える技術的複雑さや単一ノード依存のリスクに対処し、ネットワークのセキュリティと分散化を高めることを狙いとしたものだ。
現在のイーサリアムのステーキングでは、1つのバリデータが単一ノードで稼働し、ノードが停止した場合は報酬の喪失やスラッシング(罰則)のリスクが生じる。ブテリン氏は、現在、多くの組織がDVTを用いたコインのステーキングを検討しているが、そうしたソリューションは非常に複雑だと述べ、提案したDVTのプロトコルへの組み込みは驚くほど単純な代替案となるとしている。
ネイティブDVTは、1つのバリデータが複数の「仮想アイデンティティ(鍵)」を持ち、閾値署名でグループとして機能する仕組みだ。例えば最大16の鍵を設定し、設定した閾値以上の鍵が署名すれば、その行為が有効と見なされる。これにより、単一ノードの故障や攻撃でバリデータ全体が停止するリスクを軽減する。
ブテリン氏は、大量のETHを保有するセキュリティ意識の高いステーカーが、単一のノードに依存するのではなく、より安全な環境でステーキングできるようになると付け加えた。ステーカーはプロバイダーを利用する代わりに、より容易に自身のトークンをステーキングできるため、ステーキングの分散化が促進されるとしている。
|文・編集:井上俊彦
|画像:2025年9月、ZK Tokyo主催のイベントに登壇したブテリン氏(撮影:NADA NEWS編集部)